短編集
□当たり前の幸せを
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「おはようございます!10代目!!」
「よっ!ツナ」
「あ、おはよ!獄寺君、山本」
いつからだっか。
こうして誰かと朝あいさつするようになったか―――――
自分はなにをやってもダメダメなだめツナ。
みんなから昔から言われてもう慣れてしまったあだ名――――
自分自身どこかあきらめていたし、最もだとも思っていた。
だからみんなに言われても反抗しなかった。
もう自分は一生だめツナのままだ――――――そう思っていた。
あの赤ん坊に会うまでは―――――――――
なんの予兆もなくやってきた。
自己中で、すぐ暴力ふるうし、俺がボンゴレのボスになるとか…
言ってることやってることがめちゃくちゃだった。
だけど、なぜか自分の背中を押してくれた―――
京子ちゃんと話せるようになったのも、
朝こうしてみんなとあいさつできるのも―――――――
今まで周りに誰もいなかった自分に今ではたくさんの人がいる。
自分はこの幸せを守らなければならない。
今では当たり前になったこの幸せを―――――