短編集

□友>恋
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「えぇ!ツナさんに告白された?!」

「!シィー!!周りに聞こえちゃうよ!」

「んぐっ!スミマセン。」

今日は京子ちゃんに誘われて、ケーキ屋さんにいる。

「おいしいケーキ見つけたから一緒に行こう!」

そう誘われてきた。

確かにケーキは美味しかったけど…

「い…いつですか?」

「先週の金曜日の放課後…///」

京子ちゃんが真っ赤になりながらも言った先週の放課後―――――


薄々京子ちゃんもツナさんのことが好きなのは分かった。

ツナさんも京子ちゃんのことが好きなのも知ってた。

でも気付かないふりをして、ツナさんと仲良くしてた。

でもツナさんたちが、過去に戻る大事な日の前ツナさんと京子ちゃんが仲良くしてたって後で獄寺さんから聞いていた。

でも京子ちゃんは、その事を私に言わなかった。

きっと、私がツナさんの事が好きってわかってたから…――――

 「…ハルちゃん…?大丈夫?」

「はひっ?!だ…大丈夫です!京子ちゃんと、ツナさんが両思いで付き合えて、ハルはhappyです!

それに、このケーキもとってもおいしいです!今日は誘ってくれてありがとうございます!」

「あ…ううん。あたしもハルちゃんに話せて良かった」

京子ちゃん、きっとハルが混乱しているのを気づいてる。

「…ハルちゃん…」

「?」

「…ごめんね。」

「…な…なにがですか?!」

「ハルちゃんもツナ君のことが好きなのに…。あたし…とるような真似をして…あたし…」

「や…やめてください!たしかにハルはツナさんのことが好きです!でも…っ」

「…ハル…ちゃん…?」

「ハルはまだツナさんのこと好きです!ですが、…ツナさんと同じくらい京子ちゃんのことも好きなんです!好きだからこそツナさんたちを応援したいんです!」

「ハルちゃん…」

「だから気にしないでください!京子ちゃんfightです!!」

「…ありがとう…」

「じゃあ、ハルは行きます!」

「うん…」

「あ、お金はここに…」

うんと言ってふわっと笑う京子ちゃんはエンジェルのようで、とてもきれいで―――――

――――あぁ。きっと、ツナさんはこういうところが好きになったんだ――――

そう思うと、ツナさんに会いたくて…でも前みたいにツナさんに会えない―――

会っちゃいけないあの時言った応援すると言った言葉…

あれに偽りはなくて…嬉しいような、悲しいような、京子ちゃんが
羨ましいくて、憎らしくて……

ツナさん今まで好きでいさせてくれてありがとうございました――――――――
 

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