短編集
□さようならと
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「…今までありがとう…――――さよなら」
朝必ずこの言葉で起きるようになった。
もしかしたらあれは嘘で、目を開けるとツナ君がいて――――――
こう思う自分を少し哀れに感じる
ツナ君と付き合ってから二年半…今まで楽しい時間を共に過ぎてきた。
時々ツナ君の命を狙う者もいたが、とても幸せな毎日だった。
なのに―――――
私との関係を勝手に切ったいや、私達と言うべきだろうか。
私に、『もうこれで終わりにしよう』と、言ってから3日後、あと卒業まで少しだったが転校してしまった…
私が、話しかけても前のような反応ではなく他人のようであった。
放課後、私はもう一度ツナ君を呼んだ。
ツナ君は、私を見て教室からでて屋上へ行った。
私は見失わないように着いていった――