短編集

□苦悩
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レポートのまとめをしようと参考書を開いたが先程の電話が気になってまともに進まなかった。

もう寝ようとしてベッドにダイブした。


プルルルル…

「はい、」

今1番話したかった相手からの電話だった。

『あ、京子?ごめん、寝てた…かな…?』

優しい声。

「ううん、起きてたよ」

『そっか』

ふっと安心したような顔が目に浮かぶ。

「珍しいね、つっくんから電話してくれるなんて」

『うん…言いたいことがあって』

どくんと大きく心臓が跳ねた。

「?何?」

『実は、さっきの黒川の話なんだけど…』

「うん、」

言い出しづらいのか、大きく息を吸ったり吐いたりしている。

長い沈黙のように感じた。

『………………あの…さ』

「うん、」

『…俺は京子の事大好き』

「うん、私も大好き」

どこか最後の言葉を発しているようだ。

何となく言いたい事が伝わる。

『…俺は京子の事好きだから…だからこそ京子が辛い目にあったり、京子の大切な仲間が辛い目にあってほしくない…』

「…だから別れようって…?」

『…うん』

「つっくんは、私が辛い目にあってほしくないんでしょ?」

『うん』

「じゃあそんなこと言わないで…」

「つっくんと別れることが一番辛い。

花だって、別れれたら責任感じて一生私達に今まで通り接することができなくなるし、自分の幸せも自分から断ち切るかもしれない!」


『…京子』

「つっくんが私達のこと想ってくれているのと同じかそれ以上、私達もつっくんのこと大切な人なんだよ」

「だから別れようなんて言わないで」

『…うん、ありがと。なんか目が覚めた感じがする。』

「うん」

『ごめん。きっと仕事が忙しくって…』

「ううん、いいの。じゃ、明日ね、」

『うん、おやすみ』

明日は花にもはなしてもらおう、それで花にたくさん怒られて…―――
明日が楽しみ★
 

★゜。★オマケ★゜。★

プルルルル

『はい、』

「あっ!つっくん?!」

『ん、京子。なんか今日はテンション高いね』

「うん、実はサプライズゲスト呼んでるの…どうぞ」

『…?もしもし』

「よう、久しぶり沢田。」

『げっ!?黒川…ひ…久しぶり』

「あんた昨日勝手な想像繰り広げてたみたいだね」

『…いや…それは…あの』

「だめツナが京子泣かせないでよ!」

『はい。』

「大体あんたは―――――――――――――
 
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