短編集

□運命
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こうなると、知っていた。

沢田さんのファミリーと白蘭から逃れ、少しの間だったがとても幸せな毎日だった。

ただただ出会えてよかったと心の底から思った。


沢田さんのファミリーは、沢田さんの仲間は、とても優しくて、温かくて、側にいるだけで心地よかった。

いつも笑顔が溢れていて、沢田さんの性格が表れていると思った。

いきなり現れた私を、ボロボロになりながらも護ろうと必死だった。


とても幸せでした。
 

私にできることは、限られている…

せめて…沢田さんたちの手助けになろうと白蘭から逃れているとき心に決めていた。


だから…笑顔を忘れないでください。

空が曇れば皆さんが悲しみます。


リボーンおじさまから聞いていた通りの人でした。

弱虫で、いつも笑顔の人。

自分ができることは死ぬ気で頑張る強い精神と、覚悟がある…

なにより仲間が傷ついていくのが嫌いな心の清らかな人――――――


最後に幸せな時間をくれた沢田さんたちに感謝の気持ちでいっぱいです。


だから…だから…悲しい顔をしないでください。


私は――――――



大丈夫です


周りを幸せにしたいなら笑いなさい



やっと本当の意味がわかった気がします。
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