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□始まり
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「俺、グリーンのこと好き」
この一言が俺らの始まりだった。
空が青く澄んで気持ちのいい風が吹いているとき、グリーンはマサラタウンに続く道を歩いていた。
「おーい、グリーン!」
突然後ろから名前を呼ばれ、聞き覚えのある声に苦笑いをしてから声の主の名前を呼ぶ。
「どうした、レッド」
名前を呼ばれたレッドは少し頬を赤く染め、はにかむように笑った。
「ハナダシティの帰り道、グリーンみたいな人が前を歩いていたから、気になって声かけてみたんだ」
やっぱりグリーンだったな!!と満面の笑みを向ける。
そのレッドの笑顔に、グリーンの脳の機能が停止し、動けなくなった。