『裏・短編集』

□おねだり
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「相談したい事があるんだけど☆」
ボクがイルミに電話すると、夜は仕事だから昼なら大丈夫って言うからランチする事にした。
クロロはストーカーのしすぎで電話にも出てくれない…




「や、久しぶり。相談って何?」
「レオリオが可愛くて可愛くて仕方ないんだよねぇ☆」
「……アレの何処をどう見たら可愛いの?取り敢えず眼科行ってきたら?」
「イルミ。今度レオリオをアレ呼ばわりしてみなよ。君を二度と親友とは思わない!!(キリッ」
「…別に構わないよ。元々親友じゃないし、ただの顧客。じゃ。」
「うわ〜ん。ゴメンって〜。ちょっとキルアのマネしてみただけじゃないか〜」
ヒソカはスタスタと出口に向かうイルミの脚にしがみつき引きずられながらもなんとか引き止めた。


テーブルにランチも運ばれてきた事だし、気を取り直して席に着く。

「で、本題は?まさかさっきのが相談じゃないよね?」
「うん。実は彼の方から誘われた事が一度も無いんだよねぇ」
「……は?」
「セックス∨やっぱりたまには相手から誘って欲しいじゃない?」
「ヒソカ…………お前は何を我が儘言ってるの?お前みたいなド変態を受け入れてくれるだけでも有難い世にも珍しい貴重な生命体に対して、この上おねだり迄して欲しいだと?身の程を知るべきだよ。大体俺なんてキルと一年半以上まともに話も出来なかったのに…ブツブツ…」
淡々と真顔で話すイルミを見て、ヒソカは相談する相手を間違えたと思った。でも他に相談出来る友達も居なかった。


アニキとは思わないとか言われたし…と、ブツブツ文句を言いながら食事を終えたイルミが立ち上がる。
「とにかく、そんなくだらない相談の為に一々呼び出さないでくれる?俺忙しいし。じゃ。」
「見捨てないでおくれよ〜」
またもやスタスタと出口に向かうイルミの脚にしがみつき食い下がるヒソカ…。
「この前の選挙の時は僕が君に協力したじゃないか(ちょっと裏切ったケド)天空闘技場やヨークシンやGIでのキルアの状況報告もしてあげたし写メ(隠し撮り)も送ってあげたじゃないか」
イルミがピタリと立ち止まる。
「勿論今後も何かあれば協力するょ∨」
「分かった」
ズルズルと引きずられて店の外まで来てしまった。このままじゃ無線飲食になってしまうので機嫌を直したイルミを連れてヒソカは席に戻った。
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