『裏・短編集』

□わんわんプレイ
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ちょっと煙草買いにコンビニ行っただけなのに…キルアの兄ちゃんに拉致された。トホホ…




―ゾルティック家

イルミの部屋にイルミ本人と俺。おまけに俺が逃げ出さないようにと扉の前に執事のゴトーまでいる。


「何して遊ぼうかなぁ。う〜ん。」
能面男は人差し指を唇にあて小首をかしげてこちらを見てる。何を言い出すか分からないぶん余計に恐い…。

「お、俺と遊びたいのか?げ、ゲームでもするか?」
作り笑いをひきつらせながらもレオリオはなんとか自分の身の安全のために健全な遊びを提案してみた。

「何言ってるの?お前と遊ぶんじゃなくて、お前で遊ぶんだよ。」

“俺と” じゃなくて、“俺で” かよ…;
ガックリと肩を落とすレオリオ。


「そうだ。この前ミルキがやってたの面白いかも。俺は夕飯食べて来るから準備よろしくね、ゴトー。」
「かしこまりました。イルミ様。」

ミルキって誰だよ…;

「ちっ。本邸に呼ばれて何事かと思えば三下野郎のおもりとはな。」
あからさまに態度変わったな…。まぁ、それはおいといて…
このコイン野郎だけが頼みの綱だ!

「俺のおもりなんて嫌だろ!? だったら今のうちに逃がしてくれ!」
「断る。そんな事したら俺が無能だと思われちまうだろうが。それより早く服を脱げ。」
少しずり落ちた眼鏡を中指でくいっと上げながら睨みを効かせるゴトー。
「なんで脱がなきゃなんねーんだよっ!」
「さっきイルミ様に頼まれたコレを着る為だ。…わんわんプレイセット。」
厳つい顔して何言ってるの?この人…;
わんわんプレイセットって………。

ゴトーに渡されたのは…
犬耳カチューシャ・首輪(リード付き)・もこもこ肉球フット(手足)と…
ふさふさ尻尾(アナルプラグ付き)

………………。

「こんなもん着けてたまるかーっ!!付き合ってらんねーっつーの!」
俺はわんわんプレイセットを床に投げ捨てて扉に向かって一目散!帰らせてもらうぜっ!

が…あっさり首根っこ掴まれて引き戻された。


「脱ぎたくないなら無理やり引きちぎって脱がせるまでだ。ただし、帰りは裸だぞ?」
「俺はキルアのダチでイルミの客人だぞっ!? それなのに脅す気かっ!?」
「ちっ。三下が…。」
舌打ちかよ。態度ワリーな。とか思ってたらゴトーはニコニコ満面の笑顔。
作り笑いが恐いんですけど…。

「失礼致しました、レオリオ様。ではわたくしが脱ぐのをお手伝いしてさしあげますよ。」

「………遠慮します;」




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