『裏・短編集』

□熱
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「ふあ〜あ。寝よ。」

やっと試験期間も終わり友人達と呑んで深夜の帰宅。毎晩遅くまで勉強していたレオリオはばたんとベッドに寝転んだ。と同時にすやすやと寝息をたてるも隣に人の気配を感じ深い眠りにつく一歩手前で残念ながら目が覚めた。

「…何してんだよ?」
「何って?勿論ナニ♡」
隣に潜り込んでベタベタと身体を撫でまわしているヒソカを睨むが止める気は無いらしい。
「…おい。止めろって。」
「ヤダ☆」
「…お前熱あるだろ?すげー身体が熱いぞ?」
「ん〜。平気。ケホッ、ただの風邪だよ。ね?シよ♪」

いつもは冷たい指先も今日は熱い。触れた感じでも四十度近い熱があるだろう事が分かったレオリオはヒソカに休むよう促したがヒソカはお構い無しにレオリオの首筋にちぅ、と吸い付いた。

「っ!おい!休めっつってんだろーが!」
「む〜。1週間だよ?このボクが…1週間も我慢してたんだよ?なのにオアズケ?」
少し拗ねた様子で覗き込んでくるヒソカにレオリオはぐっと言葉を詰まらせた。試験期間は勉強を優先させたしヒソカも邪魔はしなかった。

「………ちっ。テメーはおとなしくしてろ。」
それだけ言うとレオリオはもそもそと布団の中に潜り込みヒソカのズボンの前を寛がせ既に硬くなっているソレを取り出すと口に含んだ。
「えっ!?ちょっ、レオリオ…っ。」
普段なら絶対口でなんてしてくれないレオリオにヒソカが少し焦ったように布団をめくるとレオリオも口を離した。

「〜っ。見んな。見たらシてやんねーぞ。」
レオリオは片手でゆるゆるとソレを扱きながらヒソカを見上げるとまた布団に潜り込んだ。

どんな顔でシてるのか…。見えないだけにヒソカの想像も余計に膨らむ。慣れない口淫がもどかしくも気持ちいい。

「ねぇ。見ないからキミも…身体、こっち向けて♪」
ヒソカがレオリオの下半身を手繰り寄せ同じようにズボンの前を寛がせレオリオのソレを取り出す。
「ふふっ。起ってる♡ 」
「っ。るせっ。… ひゃっ!」
急に先端を強く吸われるとレオリオは思わず声を洩らした。


互いのモノをしゃぶる卑猥な水音が部屋に響き渡り、ヒソカの指は同時にレオリオの体内も擦りあげる。いつの間にかめくれた布団はとっくにベッドの下に落ちていた。

久しぶりだった事もあり呆気なく達したレオリオのモノから放たれた白濁の液を余さず飲み干したヒソカも後を追うようにレオリオの口内や顔に精を吐き出した。


「はぁ。ねぇ…も、侵入れていい?」
ヒソカの言葉にレオリオは眉根を寄せた。本当は口だけで終わらせるつもりだったがヒソカのソレは達したばかりだというのに萎える様子はない。ヒソカの身体は相変わらず熱くいつもよりぐったりとしている。それでも性欲が勝るのだから呆れたものだ。

「…お前は動くなって。俺が、その、するから…。」
「へっ!?」
レオリオはヒソカを仰向けになるようぐっと押し倒すとそのまま跨がりヒソカ自身の上に身体を沈めていった。
「くっ。あ、ぁ。〜っ!」
根本まで飲み込むとレオリオは一旦息を整えゆっくりと腰を動かし始めた。
しかしいくら指で慣らしたとはいえヒソカの太く長いモノはかなりキツくその苦痛と圧迫感に顔が歪む。
「…レオリオ。抜いて。も少し慣らしてからのほうが…」
行為事態は嬉しいのだがこんな風に辛そうな顔をさせたかった訳じゃない。
「ぅ、るせ。は、ぁ。お前 は黙って、ろ。…あ、ふ。」



激しく腰を振るレオリオの腰を掴みヒソカも下から強く突き上げる。
「ああっ!や、あ、ああぁ!も、ィ くっ!〜ぅ、ああーっ!」
「〜くっ!」
先に達したレオリオがヒソカの腹に精を放ちひくひくと痙攣しながらヒソカ自身をきゅぅっと締め付ければヒソカもレオリオの体内で達した。
「ふ、あ。ぁ…。はあ。」
最奥にドクドクと注がれる熱い体液に酔いながらレオリオはどさりとヒソカの胸に身体を預けた。

「今日のキミ。最高にヨカッタよ♡」
「…るせ。も、寝ろ。…ん。」
ヒソカはレオリオの顔を引き寄せその鼻先にちゅっと口づけそっと唇を重ねた。





たまには風邪を引くのも悪くない。とヒソカはレオリオを抱き寄せて眠りについた。



翌日…二人仲良く熱で寝込んでいたとかいないとか…。

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