『流れ星』

□流れ星G話
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ボクはレオリオと再会したカフェに来てる。
あの日と同じ紅茶のセットを頼んだ。

美味しそうににケーキを頬張る彼の笑顔を思い出す。


あれから丁度一年か…。


長いようで短い。


でも、楽しかったな♪





ボクは基本的に他人を信用しない。それが友人であっても。
例えば誰かとセックスしても朝まで共に過ごす事はほとんど無い。
いつ寝首をかかれるか分からないから。

でもキミの隣はとても居心地がよくてぐっすり眠れたよ♪



ボクは世俗的なイベント事にはたいして興味ない。もちろんクリスマスもだ。

でも去年は違った。キミと過ごしたいと思ったんだ。なのにボクは些細な事でムッとして…はぁ。大人気ない◇



ボクは誰かの誕生日を祝った事が無い。生まれてくれてありがとうと思えるような人は居なかったから。

だから誰かの誕生日プレゼントを買ったのはキミが初めて。あのタグペンダントを見付けた時は嬉しくて即買いしちゃった♪だって本当にボクとキミみたいでしょ?少し照れ臭かったけど気に入ってもらえて良かった。



ボクは誰かに誕生日を祝ってもらった事が無い。殺人鬼の誕生日を誰が祝う?ボク自身もめでたいと思わない。

別に約束してた訳じゃない。でもキミは待っててくれた…。ボクの誕生日を祝ってくれたのはキミが初めてだったよ。ボクが欲しがってたピアスをキミが覚えててくれた事が嬉しかったし、キミの作ったオムライスも本当に美味しかったなぁ♪






誰かを壊したく無いと思ったのはキミが初めてだよ。



ボクは壊す人。
キミは癒す人。
正反対だね…。



だからキミは悩んでる。ボクの事。
医者を目指すキミが殺人鬼のボクといつまでも一緒にはいられないだろう?
でもキミは優しいから…ボクを突き放す事が出来ないでいる。




だから…

ボクが終わりにしてあげる。




ボクは嘘が得意だから。
きっとキミにも上手に嘘をついてあげられるよ。






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