『流れ星』
□流れ星B話
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試合の後、今夜も泊めて欲しいと言う彼と部屋に戻る途中、サングラスを忘れたと言い彼は一人で引き返した。
ただ忘れ物を取りに行っただけにしては帰りが遅かった。
この闘技場にもボクに恨みをもつ人間は多いし、彼はボクと一緒に居るところを見られてる。せっかくの果実がボク以外の誰かに殺されるなんてのはごめんだから探しに出てみれば拉致されたと聞いた。
はぁ。だからもう少し警戒心を持てと忠告したのに…。
彼は拉致された挙げ句にクスリまで盛られてた…。
…まぁ。ボク的には棚ぼた?みたいなね♪
試合も済んだし、どうせ今夜は美味しく戴く予定だったから♪
クスリを盛られてたっていうのが不本意だけど…、彼とのセックスは思った以上に良かったし身体の相性もばっちり∨
…クスリを取り出したのは正解だったかな。アレはかなり持続性強いから☆
さすがにボクも疲れた…◇
汗と精液で汚れたバスルームと自分の身体を洗い流し部屋に戻るとベッドの上に一匹の芋虫…もとい布団にくるまったレオリオがベッドの真ん中を占領してた。
様子からして起きてはいるみたいだけど…。
「キミ、邪魔だからもう少しそっちにつめて◇」
彼をベッドの端に少し押しやると無言でもぞもぞと動き本当に芋虫のように移動した。
つんつん。とつついてみたけど無反応でつまらない◇
む〜。顔くらい出してよ◇
そう思って布団を剥ぎ取ったら彼は潤んだ瞳でボクを睨んでる。でも、どこか不安そうな顔をしていたから、また布団を被せた◇
そんな目で見つめて…興奮させるなよ◇
こっちはクスリ無しで頑張ったの!これ以上はボクもムリっ!
…まぁ。不安になるのは分かるけどね。
「心配しなくてもあのクスリは依存性無いから大丈夫だょ◇」
そう頭を撫でたら布団越しに少し肩を撫で下ろすのが分かった。
「ねぇ。布団…それしか無いんだけど…、ボクも入れてよ☆」
彼は潜り込んだまま布団を半分ボクにくれた。律儀だなぁ∨なんて思いながら腰に腕をまわしたら蹴られた◇ひどくない?ちぇ◇