『流れ星』

□流れ星D話
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ヨークシンから戻った俺は一応引っ越した。そりゃもうこれでもかってくらい慎重に。
でも引っ越した初日に見付かった。
「無駄な引っ越し、ご苦労様♪」と嘲笑うこのストーカーを警察につき出してやりたい。いや警察がかわいそうだし止めておこう…。どうせ無駄だし。
引っ越し代結構高かったのに…。
二億の貯金があるからまぁいいけどよ…。はぁー。


どうせ逃げられないなら仕方ない。諦める他ないだろ?でもこれだけは言っときたいっ!

「俺の優先順位は…先ずは受験だっ!それから勉強の合間に修業!この2つの邪魔はするなっ!それが出来ないならウチの敷居は跨がせねーっ!!」
鼻息荒くヒソカを指さしてそう条件を告げると、「うん。いいょ♪」とあっさり快諾しやがった。なんか拍子抜け…。
まぁ、さっさと受験終わらせて修業しろって事らしいんだが、大学受かったら受かったでまた勉強しなきゃなんねーんだよなー。









あっという間に3ヶ月が過ぎ12月になった。

実際この3ヶ月ヒソカが勉強の邪魔する事は無かったし、むしろ助かった。
ヒソカがウチに来るのは週に1・2度だが、メシは作ってくれるし、キレイ好きだから掃除なんかもしてくれた。意外にも世話好きらしい。
…ヤる事はヤってるけどな。まぁ、マニアックなプレイ強要される訳じゃないし自分でヌクより気持ちーからいいけど。…ってイヤよくねーだろっ!男同士だしっ!人殺しだしっ!俺だって飽きられたら殺され兼ねないし…。


う〜ん。でも最初の頃に比べるとアイツも落ち着いたというか丸くなったというか…。俺が慣れただけか?でもやっぱり得体が知れないんだよな…。何考えてるかいまいち分からん。


そう言えばヒソカは自分の事はあまり話さないな…。特に過去とか…。
アイツにも幼少期ってあったんだろうけど全く想像つかねー。
でも俺みたいに怒って声を荒げる事はねーし。テーブルマナーなんかもきちんとしてるし…。育ちは悪く無さそうなんだけどなー。
…いったいどんな親に育てられたんだ?ってか親、いんのかな?本人には聞きづれーしなー。
う〜ん。
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