『短編集』

□[絶]マスターした!
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最近ようやく絶を完璧にマスターした!!・・・と思う。
これは試してみないとなぁ。
でもどうやって?
そりゃ勿論アイツを尾行出来たら合格って事でOKだろ?

う〜ん、でもウチの近くの空港で張り込むか?面倒臭せー・・・。
そういえば週末だし今日あたり来るんじゃねえかな?とはいえ今から空港向かって鉢合わせしたら意味無いしな・・・。
よし!尾行じゃなくてウチで観察する事にしよう!だってアイツ奇術師に不可能はないの☆とか言って俺の事なら何でもお見通しってツラしてるけど実は家捜しとかしてんじゃねえか?まさか延々とトランプタワー作ってる訳でもないだろうし・・・。
幸い今日は教授の急な出張で午後の講義がなくなったから予定より早めに帰宅出来た。
自分の帰宅したという痕跡を消し、念のため携帯の電源も切っておく。
よし!準備オッケー。後はヤツが来るのを待つだけだ。

レオリオは出窓のレースカーテンの隙間から下の通りをしばらく眺めていると予想通りヒソカらしき人物を発見する。
遠目にも分かる体格のいい金色の髪をした男がレオリオの住むアパートに向かって歩いて来る。どうやら今日はすっぴんプライベートモードのようだ。
ヒソカに気付かれないようスッと気配を消し寝室とリビングが見渡せるクローゼットの中に隠れる。

うん?そういや家捜しされたらクローゼットも開けられるんじゃね?ヤベー他に隠れられる所あったっけ!?
とか考えてたらカチャカチャっと玄関の扉の開く音がした。
仕方がないので取り敢えずそのままクローゼットに身を潜めた。
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