『短編集』
□甘え上手
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AM7:00
PiPiPi.PiPiPi.PiPiPi.............パンッ
勢いよく掌で目覚ましのスイッチを止める。
レオリオは上体を起こし、ふぁ〜〜と欠伸をしながら伸びをした。
「・・・おい!起きろ!」
隣で爆睡中の男の肩を揺さぶる。
「・・・・・・・・ヤダ◇」
相変わらず低血圧なヤツめ。
「起きろって!腹減った!」
「・・・・・・・・・スースー」
「ったく」
バサッと布団をひっぺがし、ひょいっとヒソカの身体飛び越えてベッドから降りる。
「顔洗ってくるからお前も早く起きてメシ作れよなっ!」
そう言い残して寝室を出た。
AM7:10
歯磨き・髭剃り・洗顔よし!
髪のセットもバッチリ♪
再び寝室に戻るとヒソカはひっぺがしたはずの布団を深く被っていまだに夢の中のようだ。
ちっ、しょうがねーなぁ。
レオリオは枕元に行きしゃがみこむとベッドの縁にちょこんと顎を乗せてヒソカの頬っぺたをツンツンとつつく。
「お〜い。俺様のお腹が鳴ってるぞ〜」
「・・・・・朝ごはんくらい自分で作りなよ◇」
バタートーストは食い飽きたっつの!
「だってオマエの手料理の方が旨いもん」
「・・・・・・・・」
ヒソカはムクッと起き上がると、ワガママだなぁ☆とブツブツ言いながらキッチンに向かった。
レオリオはクローゼットの前で今日のネクタイを選びながらキッチンをチラリと見るとウキウキと朝食を作るヒソカが居た。
アイツ結構単純だな。
AM7:30
今朝のメニューは・・・
フレンチトースト
シーザーサラダ
コンソメスープ
フルーツヨーグルト
「いただきまーす♪」
朝食を済ませまったりと食後のコーヒーを飲みながら時計を見る。
「やっべ。そろそろ出ねーと。」
AM8:00
「ウチ出る時はちゃんと戸締まりしてけよ?」
「はいはい☆」
「んじゃ。いってきまーす」
レオリオさんは今日も元気です。