『短編集』
□おひるね
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―とある日曜日の午後
ぽかぽかと太陽の温かな日差しが射し込むリビング。窓から流れ込むそよそよとした風が心地いい。
レオリオはソファに座り、立てた方膝に参考書を乗せ明日提出するためのレポートを書いている。
背後にぴったりとくっつくヒソカ。
「ね〜。まだ終わらないのかい?」
レオリオの肩に顎を乗せレポート用紙を覗き込む。
「まだ終わらない。」
「ね〜。シよ。」
うなじにちゅっと吸い付く。
「っ!…しない。」
「ね〜。ソレは後でいいじゃない。」
参考書とレポート用紙を取りあげてみる。
「しつこい!」
参考書とレポート用紙を取り返しむすっとした顔で睨む。
「む〜。」
腰にまわした手をつつっと上に移動させて布越しに胸を撫でてみる。
「……っん。〜〜///。あ、あとちょっとで終わるからおとなしくしてろ!」
「ちょっとってどのくらい〜?」
「い、一時間、いや45分くらい…。だからその…もちょっと…我慢しろ。そしたらぃぃ…」
ごにょごにょと語尾が口ごもり頬を少し朱に染める。
「む〜。分かった。」
―30分後
「終わったぞ〜。」
振り向いてみれば…
ヒソカは夢の中。
「んだょ。その気にさせといて寝てんじゃねーょ…。」
ぼそっと呟いてヒソカの胸にぽすっと顔を預ける。
聞こえてくる一定のリズムを奏でる心音とぽかぽか陽気が心地いい。
うとうとと瞼を閉じればレオリオも夢の中。