『短編集』
□11月22日
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「ただいまー。」
パタパタパタ、と足音を響かせ玄関までわざわざ出迎えに来た男にレオリオは目頭を押さえがっくりと肩を落とした。
「おかえり〜♪ご飯にする?お風呂にする?それとも ボ・ク ♡?」
「取り敢えず・・・服、着てくれ・・・。」
「え〜♧」
「『え〜♧』じゃねーよっ!な・ん・で! 裸エプロンなんだよっ!?(そして何故毎回当たり前のようにウチに居るんだ!?)」
「今日は『いい夫婦の日』なんだって♪だから新妻っぽくしてみたの♡」
「テメーはアホかっ!!誰得なんだよっ!?ったく!いいからさっさと服着てこいっ!」
ちぇ。と子供っぽく舌打ちして目の前を歩くヒソカにレオリオはげんなりと肩を落とした。
(・・・ケツ丸出しかよ。コイツには羞恥心てものがねーのか? てかそんな白フリルのエプロン俺んちに無かったよな?わざわざ買ってきたのか? はぁー。)
「ちょうどご飯出来たとこだし先にご飯にしようよ♪」
「おー。」
今日の食事はいつもより少し豪華でいっそシェフにでもなればいいのに とさえ思える。
「・・・ところでお前結婚願望とかあんの?」
「無いよ♢家庭とか興味ないし。キミはあるの?」
「んー。あんまねぇな。まぁ、まだ学生だし、医者になったらなったでそっち優先だからなぁ。」
「キミらしいね♪ でもキミって食事はコンビニ弁当やインスタントで済まそうとするし掃除も大雑把だし、そういうのしてくれるお嫁さん欲しいとか思わないの?」
「ん?なんで?お前がいるじゃん。」
「・・・そ、そだね///」
( いや、あの、メシも掃除もお前がしてくれるからって意味で言ったんだが・・・ま、いっか。)
「ごちそーさん。」
「ふふっ♪デザートもあるよ♡食べる?」
「・・・。」
「もちろんデザートはボ「風呂っ!」
「♤」