『短編集』

□[絶]マスターした!
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〜♪〜♪〜♪ピッ♪
「や☆♪どうしたの?」
『………』
「明日?うん。大丈夫だよ♪」
『……………』
「勿論♪ボクがキミの頼みを断るわけないじゃないか☆え?あ〜。」
随分仲良さそうだな・・・彼女とか?いや、男かもしれないが。
『…………』
「え?今から?」
デートですか?行けばいいだろ?でもってココには二度と来るな!
んだよ、人の事オモチャだの青い果実だのワケ分からん事言ってからかいやがって!
って俺は何怒ってんだ。これじゃまるで妬いてるみたいじゃねーか。くそっ。自分にムカつく。
はぁ、こんな狭苦しいクローゼットの中で何やってんだろ、俺・・・。なんか虚しくなってきた。
『……』
「え〜?あ〜。」
『…………』
「ムリ☆もうすぐボクの可愛い恋人が帰ってくるからね♪邪魔しないでよ◇」
・・・・・・・はい?
聞き間違えたか?今アイツ何て言った?可愛い恋人?ココに帰ってくるのか?ココは俺んちだぞ?
・・・・・・・もしかして俺の事かっ!?
レオリオは暗いクローゼットの中でカーっと顔が熱くなるのを感じた。
『………』
「うん。明日現地で。あ、イルミ、今回はボクがキミの仕事手伝うんだから報酬の方ヨロシク♪現金でも振り込みでもOKだから♪じゃ☆」
ヒソカは携帯を切るとテーブルに置き、代わりにたたみ終えた洗濯物を持ち立ち上がった。

ガラッとクローゼットの扉が開く。
ヒソカの真正面下にちょこんと体育座りしたレオリオ。
フリーズする二人。

ヒソカは片眉と口角をヒクつかせレオリオを見下ろす。
若干怒気を感じるのは多分気のせいではないと思う。
「・・・お帰り◇」
「た、ただいま」
「そんな所で何してるんだい?」
「え〜と、絶の修行?」
「ふぅ〜ん◇」
ヒソカはスッとレオリオの目線の位置までしゃがむとニンマリと微笑んだ。
うっヤな予感・・・。
「ご飯出来てるよ♪(ニコニコニコ)」
「ハィ。(知ってマス)」
「お風呂沸いてるよ♪(ニコニコニコ)」
「ハィ。(それも分かってマス)」
「取り敢えずベッド行こうか∨(ニタ〜)」
「・・・・(デスヨネ〜涙目)」




お仕置きされました。



っていうか、何で俺がお仕置きされなきゃならないんだ?アイツの方がお仕置き必要じゃね!?理不尽だ!
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