夢物語

□トイレランデブー
1ページ/4ページ


女の子に追いかけられるなんて

俺にとっては慣れている


女の子に言い寄られるのも

俺は慣れ過ぎている


でも、どうしてか
彼女の愛には慣れない


黄「…まじっスか?」

ある日の昼休み
にっこり笑う俺の大好きな彼女。

『涼ちゃんを待ってたよ。
嬉しい?』

俺が女の子に追いかけられて
ここにこの時間
入って来るのを予想してた?

黄「…ここじゃ無かったら、
嬉しいっス。」

ここは

学校の男子トイレ。


黄「女の子なんっスから、
こんなとこ入らないで下さい。」

『わぁ、涼ちゃん、男女差別?』

黄「区別っス。」

廊下から男子生徒の話し声がした。

黄「やばっ、ありす‼」

慌てて、ありすと個室に入る。

『涼ちゃ…。』

黄「静かにっ。」

ありすの口を手で抑えた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ