夢物語
□トイレランデブー
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女の子に追いかけられるなんて
俺にとっては慣れている
女の子に言い寄られるのも
俺は慣れ過ぎている
でも、どうしてか
彼女の愛には慣れない
黄「…まじっスか?」
ある日の昼休み
にっこり笑う俺の大好きな彼女。
『涼ちゃんを待ってたよ。
嬉しい?』
俺が女の子に追いかけられて
ここにこの時間
入って来るのを予想してた?
黄「…ここじゃ無かったら、
嬉しいっス。」
ここは
学校の男子トイレ。
黄「女の子なんっスから、
こんなとこ入らないで下さい。」
『わぁ、涼ちゃん、男女差別?』
黄「区別っス。」
廊下から男子生徒の話し声がした。
黄「やばっ、ありす‼」
慌てて、ありすと個室に入る。
『涼ちゃ…。』
黄「静かにっ。」
ありすの口を手で抑えた。