夢物語
□一つ傘の下
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『雨だよー。』
放課後、青峰くんと帰ろうとしたら、
雨が降っていた。
青「そうだな。」
傘を広げようとしたら、
前を歩くカップルが
目に入った。
『…相合傘。』
もしかして、私達も…
とか思ったけど視界に
自分の傘を差す青峰君が。
『なんで、用意周到なんだよ、
このやろう。』
青「は?」
『相合傘したい。』
そういうと、青峰くんは
青「ありす、自分の傘あるだろ。」
と冷たく返された。
『…これ、日傘。』
青「そうか、
ずいぶん仕事しねぇ日傘だな。」
私の傘は透明に某子猫ちゃんのキャラクターが描いてある。
どう考えてもビニールの部分が
日光を通す。
『なんで、してくれないの?』
青「濡れる。」
『…大丈夫。』