立海部屋

□I'm busy
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隠さなくていいって。分かってるよ、俺。

仁王見苦しいよ、言い訳はやめて。
バレてるんだってば。
お前の浮気。

「ブン太」
ほら、
「好いとうよ」
こうやっていつも愛を耳元で甘く呟けば許されると思ってんの?
ねえ、仁王。俺へのお前の気持ちは好きどころじゃないよ。
「俺は愛してる」
そう、愛してるんだよ。愛してるの。
蟻ん子の足ぐらい。像の足の裏ぐらい。
宇宙ぐらい。
あれ?おかしい?矛盾してる?気にしないで。
だって愛してるんだもの。頭がおかしくなるくらい。
「俺もぜよ」
あぁ、仁王もそういってくれる?
嬉しい。幸せだよ。

・・・・・・・・なーんて。
仁王、俺ね、馬鹿は大嫌いなの。
だから俺の前から消え失せてよ。その汚い手をどかして。
今、忙しいの。
「ブン太」
「やめて。俺の名前呼ばないで」
「ちょい待ちんしゃい。ブン太」
「離して。俺今忙しいの」
「用事なんてないじゃろ」
「浮気して、恋人をほっとく様な奴が俺を引き止める権利あるわけ?浮気したのはどこのどいつよ?」
「ブッ・・・・・」
バタン

さようなら仁王。俺は忙しいの。

「(I'm busy)」
「(本当は用事なんてないんだけど)」

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