四天部屋

□oh!
1ページ/2ページ

「おー、財前ピアスの色変えたん?」(白石)
「光るん良い香りするわねー!小春ドキドキしちゃう♡」「浮気か!死なすど!!」
「何や、財前オシャレなピアスしとるな!」(金ちゃん)
「財前今日は髪ば整のっとるね。どないしたと?」(千)
「財前はん、いいアクセサリー着けとりますね」(銀)
はい。財前光只今、絶賛好評中です。
そりゃあ、今日は気合い入れてきたからなんやけど。
わざわざ、ピアスもセンスいいやつ付けて、髪も朝早く起きてセットして、香水やって絶対付けへんのに今日はオカンが使うとるやつ借りて付けたし、アクセサリーは一番お気に入りのやつ付けて学校来たんやで。
気づかんやつおらんやろ。
てか、何で俺がそないに気合い入れとるかって?そりゃ・・・・・・まあ、見とったらわかるわ。
ガチャ
「財前おはよー!」
あ、謙也さん来た!
「さあ、今日も気合い入れるでぇ!!」
・・・・・・・・って、アホか!!この人!!なんで俺が珍しくおめかししとるのに気付かへんの!?
何も言わへんの!?
アホちゃうか!?(二回目)もう、命し知らずのアホやろ!!って、どっち道アホやろ!
てぇ、謙也さんコート出ていってもうたっ!てかっ、早っ!
「ちょっ、先輩!先輩!ちょっと待って!(初めてや俺のこんなしゃべり方!)」
「ん?どないしたん財前?」
ずいっと顔を(なるべく)近付けるけど、まるで謙也さんは気付いていないかのようにキョトンとする。
ちゅうか、完全に気付いてへん。
何でや?何で気付かへんの?明らかにいつもと俺ちゃうやろ。
どんだけ鈍いねん!
「先輩ちゃんと俺を見てください!」
めっちゃ真剣な顔で真剣に言ったのに、先輩は笑って俺をからかってきた。
「何や財前。拾い食いでもしたんか?」
「せやから、俺をちゃんと見てってば!」
我慢できず怒鳴るけど、健也さんは全然気づかないで首を傾げる。
「ん?何や?いつもの財前やろ?」
と、話を逸らしさっさと出て行ってしまった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ