dream

□クディッチ
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こんにちは、私はハナコ・スズキ。
ホグワーツのグリフィンドール生。5年生だけど、体調の問題で3か月前にやっと寮での暮らしに戻り、普通の学生としての生活をスタートさせることができた。


今、私は幸せな生活を送っている。



それは、彼、ジョージのおかげだ。

ジョージはやっとみんなと同じ学生生活に戻れた私と、初めて友達になってくれた同級生。


私の学生生活への復帰は順調とはいえないスタートだった。
療養中にダンブルドア校長の計らいで、遠隔授業を受けていたため、勉強に取り残されることはなかった。校長は特別な魔法を鏡にかけ、そこに映し出された授業の様子を見ながら離れた場所でも講義が聞けるよう取り計らってくれた。授業の様子を見ていて、いつも笑いあい楽しそうにしている同級生の姿を見て、いつも羨ましく思っていた。
やっとみんなと仲間になれると意気揚々と復帰を果たした私だったが、見た目からか幼く見られていて、下級生(もう15歳だというのに新入生によく間違われた)と紛れてしまい、うまく同級生と話すことができずにいた。一緒に授業を受けていても、すでに仲の良い同級生たちの輪に入ることができずに過ごした。
トレローニー先生がお見舞いに来た時に思い付きのようにくれた眼鏡(度が入っていないため、もらった時にはどうしていいか戸惑った)は、私の戸惑いや孤独と寂しさを上手に隠してくれていた。


時々話しかけてくれる上級生や下級生の存在にはとても元気をもらったが、同級生に対して臆病になっている自分がいたのだ。



そんな時、私に話しかけてくれたのがジョージ。
そもそも事の発端は、間違って悪戯の標的になってしまったことだったけど。
そんなきっかけで、ジョージと私は友達になり、いつも気遣ってくれる彼のおかげで、今やたくさんの人と話ができるようになった。



本当に、私にとっては、特別な大切な友達だ。






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