dream

□大誤算
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俺たちはターゲットが来るのを見計らって自然に中庭を通りかかったふりをした。


「「やぁ!ディゴリー!!」」

「あぁ、おはよう。君たちか」

「今日も朝からさわやかだな!」

「あぁ、さわやかな朝に最もふさわしいのは君だ、ディゴリー!」

「あ、ありがとう?」


セドリックは少し照れながら、戸惑ったお礼を返す。

「君達みたいな人気者に褒められて光栄だよ」

「いいや、俺たちなんて!」

「あぁ、君のような男に比べたら!」

「美青年と名高い気品に溢れたそのお顔…」
「優しさに満ちたその眼差し…」
「クディッチで鍛えたその男らしい腕…」
「逞しいボディ…」

「「女の子はみんな君に夢中さ!!」」




「……」


あまりにも息ぴったりのハミングで双子に褒められため、何か不穏な雰囲気を感じ取ったセドリック。ただでさえ目立つ赤毛兄弟とセドリックの会話は、双子の大げさな声とジェスチャーでさらに通りがかりの生徒の注目を集めていた。

「そんな君に、僕たちからプレゼントがある!」

「!?」

「君の好きな花は?」

「…パ、パンジー…?」



セドリックは一歩双子から遠ざかって間をとる。


「きゃ」

「あ!ごめ…」


≪シュッ≫


「……ん、?」


「「「あ…」」」








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