main

□きのこんさまより相互記念!
1ページ/2ページ

音無目線

「俺さ、音無のこと天使かと思ったん だ。」

「…は?」

なんでもない昼休み(たぶん昼休み)だった。
いつもどおり、作戦会議を終わらせ て、適当に日向とだべっていた。
…そしたらいきなりこれだ。
「てか、今も結構思ってるんだけど。」
「…なんだよそれ。俺、天敵ってこと か?」
「ん?…ああ!いや、そうじゃなくて… この世界の天使じゃなくて…本物ってい うか…」
「?」
「…音無は、天使ってどんなんだと思 う?」
話の方向性が見えない。
「奏のことか?」
「そうじゃなくて、天使の存在自体のこ と!」
「…あんまり考えたことないけど………き れいだと思うよ。羽とか。でも実際、 天使は羽ついてないんだな。はははっ」
「それだ!」
さっきからわけがわからない。 羽がどうしたというのだろう。
「きれいなんだよ!」
あー、そっちか。
ん?あれ?
「…何の話してたんだっけ?」
「音無マジ天使!」
「殴るぞ?」
「ひどい!」
「…お前はさっきから何が言いたいん だ?」
「だーかーらー!何て言うか…神秘的? いや、ちがうか…とにかく、音無って天 使みたいだな、って思ったんだよ。」
「…どこが?」
「誰にでも平等だったり、みんなのため に何かしようとしたり、とにかく笑顔 が優しいとことか!存在が天使!」
「…よくもまあ、そんな恥ずかしいセリ フを…」
「でもさ、本当に天使が現れたーて思っ たんだぜ?生前から俺は、天使という 存在自体はは味方だと思ってたし。」
確かに神話とかでは、天使は味方のよ うにして書かれているが。
「音無さんは天使などではない!女神 だ!」
……どこから現れたのか 見慣れた人物。
「…直井。」
「音無さん!探したんですよ!?…こん な愚民なんかと…。」
「愚民とはなんだ!…ってかお前、いつ から居たんだよ?」
「ふん、無論、最初からに決まっている だろう!」

……

「…つまり、ずっと盗み聞きしてたの か?」
「違いますよ!音無さん!!愚民が音無 さんに失礼なことをしないよう、ずっ と偵察してたんですっ」
「やっぱり盗み聞きしてたんじゃねー か!」
「違うと言っているだろう!人をそこら へんのストーカーと一緒にするな。僕 は神ですが。」
…そもそも、そこらへんにストーカーは いないだろう。
「別に大差ねーよ!…てか、なんで出て きたんだよ?」
「貴様が天使などと、音無さんを低い身 分にしたてあげたからだ!」
「…お前、絶対バチ当たるぞ?」
「当たるわけないだろう。僕は神だ ぞ?」

……

「…まーぼー食べたい。」

「「買ってきます!」」
「いや、え?ま、待て!」
行ってしまった… 奏でも探そうかと思ってただけなのに… ていうか…
「買ってくる、って…どうやって買って くるんだよ…」

―おまけ―
「あ、奏!」
「結弦…どうしたの?その麻婆豆腐。」
「ま、色々あって…な。(本当にあいつら 買ってきやがった…)まいてきたから、 一緒に食べないか?」
「(大体わかったわ)…くれるなら。」

「やっぱ、っ辛いな…!」
「…そう。」
「奏といると落ち着くな。…賑やかなの も、最近は好きだけど。」
「…そう。(私は、避難場所なのかしら)」
「あ、辛っ」
「…でもこれじゃあ足りない。(このまま では終わらせない)」
「え、これ以上辛いのがいいのか?」
「そっちじゃな……あ、いいかもしれな いわね…」
「え」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ