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□温もり
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あの時共に過ごした日々は、
本当に幸せだった。
笑顔と、それから、
沢山の愛情と。
色んな俺の知らないものを与えてくれた。
そばに居てくれたら心強い。
そばに居るだけで幸せだった。
本当は今でも傍に居たい。
でもお前の幸福を奪い取りたくない。
俺の全く知らない女とでもいいから
とにかくアイツが笑ってくれてればいい。
子供を授かって、
夢だったプロ野球選手になって、
そんな風に幸せに、
あんな風にずっと、
幸せそうに笑ってくれてれば
それでいい。
お前を、
マフィアの世界に入れ込むなんて
できない。
だから許せ、山本。
俺のことは忘れてくれ。
そしてどうか、幸せに。