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□背中A
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自習が決まって、俺はツナと喋っていた。
「獄寺くん大丈夫なのかな」
なんてツナが言うもんだから
「獄寺なぁ……」
ってぼやいて、俺は大好きな獄寺のことを考えてしまう。
ごくでら――――――
俺は相当考え込んでいたのか、ツナが心配そうに話し掛けてきた。
「山本、聞いてる?」
「え?あ、あぁ」
「なんか最近、山本ずっと上の空だよね」
そんなことを言われてドッキリする。
考え事をするとすぐに黙り込んでしまうタチなので、
いつも獄寺のことを考えている俺は人の話を聞けていないだろう。
ツナはそれを言い当てた。

「山本、好きな人、いるよね?」
あまりに唐突で、
それでいて当たっていることなねで驚いた。
そして思わず、えっ!?と声が出た。
「超直感だよ」
ってニッコリ微笑むツナ。
言うべきなのかな。
「俺でよければ力になるよ?」
ってツナが真剣に言うもんだから、
俺は口を割った。

「実はな――――」
話してみよう。
そして悩みを相談しよう。
俺はツナに全てを話した。
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