6億分の1の奇跡。
□02 記憶、決別、それから外へ
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目を、開けた。
まだ、悲鳴と、轟音が耳について残っている。
しばらく放心状態で横たわっていたが、動く体に驚きつつ立ち上がる。
と、異変に気付いた。
「……?」
回らない頭で考える。
私を包んでいる、この黄色の光は何だろう?
しかし、それはすぐに薄まって消えた。
ようやく物を映すようになった目に、――惨状が、飛び込んできた。
「――あ……あぁ……い……いや……そんな……」
足が、固まる。ああ、そこで、真っ赤になっているのは。体が、ぁぁ……○○が○○と○が向こうに転がっていて○○が外に出ていて○○が○○○○ているのは、○がぐちゃりと○○れて○○○○が○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○!!!!!!!!!
赤の 中の
目 玉 が 私 を 見 て い
「いやああああああああぁぁぁぁぁっ!!」
全てが朱。
そこに、ぐちゃぐちゃになっているのが、誰なのか、判ってしまったから。
嫌、だ。
私は静かに、その場にくずおれた。