タクミくん(long story)

□夏祭りその後(ギイ×託生)
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「……託生……?」

オレは託生の汗に張り付いた前髪を掻き上げてやる。

「……ん……ゃ……ギ、イ……っ、さ、わんな、ぃで……っ!」

ようやく得られた絶頂に全身が過敏になっているのか、びくびくと身を震わせた。
オレはクスリと笑むと託生に口づけた。

「……なぁ……託生、これ試してみようか……」

忍ばせていたモノを取り出すと朱く色付く突起に触れさせた。
微かに震えるそれに託生は身をすくませる。

「な、に……?」

オレはスイッチを弄り少し強めて触れた。

「や……ぁ……っんん……っやだ
……っ、やめ……っ!」

託生は涙目でオレを見上げる。

「こっちもいってみるか……?」

オレはそれを中心に持っていくと先端部に触れさせた。

「ひ……っ、あぁ……っ!や……っあああ……っ!」

刺激が強すぎたか、託生はすぐさま放埓を迎えてしまう。
立て続けの放出にぐったりとベッドに沈み込んだ。
オレは託生の太ももに飛び散った白濁をペロリと舐めとると口づけを落としてゆき、朱い花びらを刻んでゆく。
そして奥に息づく蕾にそれを押し当てる。
さしたる抵抗もなくするりと中に入り込んだモノのスイッチを入れた。

「……っあぁ……っ!やぁ……んんっ……っあ……っ!」

オレは喘ぎ悶える託生のなかに指先を挿し入れ、敏感な場所にそれを押し付けた。

「ひぃ……っ!やめ……っ!あぁぁぁ……っ!」

抵抗もむなしくびくびくと痙攣をし、また達した託生の姿は全身ピンク色に上気しひどく艶めかしい。
自分の劣情がさらに煽られる。

「……っ……!」

託生の痴態に我慢しきれなくなったオレは息を飲むとそのコードをゆっくりと引き抜いた。
引っ張り出したモノの代わりに自身を当てがうと一気に押し入った。

「ふ、あぁぁ……っ!」

最奥まで収めたものをギリギリまで引き抜き、また押し入る。

「……あぁ……っ!あ、あ……っ」

際限なく漏れる喘ぎに煽られる。
小刻みに腰を揺すりあげ弱いところを突き上げつつ、身体中に口づけを落とし、所有の証ともいえる花びらをつけていった。
余りのよさに激しく腰を打ちつけ、高みを目指した。
二人同時に果て、脱力し重なり合う。
一旦身体を離すと託生の顔を覗き込んだ。
オレの視線を感じてうっすらと目を開いた託生は自らの姿を隠すようにシーツに隠れた。
オレはそれを引きはがし、覆い被さった。
そして、まだまだ足りないとばかりに口唇をあちこちに這わせだした。

「……ふっ……ぁ……ギ、イ……待っ……!」

何度も絶頂を迎え、散々喘がされた託生からすれば限界なのかもしれないが、オレからすれば全然足りない……。

「いやだ……託生が足りない……」
「……っ!も……無理……っ!」

託生は首を横に振り、ずり上がってオレから逃れようとする。

「……た、くみ……っ」

オレは胸の突起に口唇を寄せ吸い付いた。

「あぁ……ん……ダ、メ……っ」

その吐息交じりの喘ぎに託生をグイッと引き寄せたオレは少々強引に腰を進めた。柔らかく綻んでいるそこは簡単にオレを迎え入れてくれる。

「ひっ……あぁ……っ!」
「……っ……!」

一息に奥まで貫くとその衝撃のあまり身体を硬くした託生にキツく締め付けられ、そのまま持っていかれそうになるのをかろうじて堪える。
オレは伸びあがり、託生の口唇に口づけながら、シーツと背中の間に腕を差し入れ、上体を起こす。
 自然、座り込んだオレの上に託生が座り込む形になり、自重でさらにオレのモノを深く飲み込んだ託生は背筋をのけ反らせ、嬌声をひびかせる。

「やあぁぁ……っ!んんっ……はあぁ……っ!」

眦に溜まった涙が頬を伝い落ちた……。
そのしずくをペロリと舐めとり、口唇を合わせる。徐々に口づけを深くし、舌を絡めあわせる。
下からゆらゆらと腰をグラインドさせると託生はオレの首に腕を回ししがみついてくる。

「……あぁ……ん……っ、き……て……ギ、イ……っ」

普段なら絶対口にしようとしない誘い文句に煽られたオレは託生をベッドに押し倒し、激しく腰を打ちつける。
感じやすい場所を狙って一際大きく突き上げると次第に動きを早めた。

「……ひぁぁぁ……っ!」

掠れたような喘ぎを漏らし、絶頂を迎えた託生は意識を飛ばした。

「……っ……!」

後を追うように達したオレは熱い迸りを託生の最奥に注ぎ込んだ。


意識を失ったままの託生を抱き締めると、口づけを落とし、囁いた。

「……愛してる……託生……」

オレは意識を失くしたままの託生の身体の後始末をし、シーツで包んでやる。
そして、手早くシャワーを浴びて戻ってくると、寄り添って眠りについた。
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