タクミくん(short story)

□whitelove(ギイ×託生)
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「メリークリスマス……」

ふわりと微笑んだ託生がキスをしてくれ、オレも微笑むと床から託生を抱き起こしベッドに座らせた。

そのままベッドに押し倒してしまいたかったけれど、寒がりの託生に風邪をひかせるわけにはいかない。
オレは託生から離れると立ち上がり、窓を閉める。マフラーを椅子の背に掛けたあとコートを仕舞おうとクローゼットに足を向けた。
室内を移動するオレを託生が視線で追う。
託生の心の内が手に取るようにわかる。
目で誘うんだ、託生は……。

「……どうした、託生?」

オレはたった今、気がついた振りをして託生に問いかけた。

「……え?ううん、なんでもない……っ!」

慌てふためいて窓に近寄り、外のツリーを眺めるが心ここにあらずなのが丸わかりでオレは思わず笑みを浮かべた。
そっと託生の背後にまわり、背中からギュッと抱きしめた。

「……託生……元気になったら……って約束だよな……」
「……っ!」

耳に口唇を寄せ、低く囁くとびくりと背筋を震わせる。
窓枠についた託生の手に手のひらを重ね合わせ指を絡ませた。
耳朶を食み、耳殻に沿って舌先を這わせ首筋を辿る。

「……ぁ……」

小さく喘いだ託生の頤を掴み振り向かせると口唇を自分のそれで覆い、口内を舌で掻き回した。舌同士を絡め合わせ、吸い上げてやると喉を鳴らし鼻から抜けるような喘ぎを漏らす。

「ん……っふ……」

口付けを交わしたまま、シャツのボタンを外し前をはだけた。

「んん……っ、は、ぁ……っギ、イ……冷た……っ」

手のひらを肌に滑らせると身を捩り口付けから逃れた託生が抗った。

「……大丈夫……すぐに熱くてたまらなくしてやるよ……」

ニヤリと口角を上げ笑ったオレを見て託生の頬にパッと朱が散る。
項から肩、背中へと啄むように口付けながら手のひらを下へ滑らせてウエストを潜らせた。
半ば勃ちあがりかけている託生自身を直に握り込んでやり刺激すると、瞬く間に硬く張り詰め、先端が潤んでくる。

「あ……っ、やぁ……はっ……ぅ、ん……っ」

窓枠を掴んだ託生の手に力がこもり、首を左右に振って喘ぎをこぼす。
ズボンを下着ごとずらし、そこを露わにさせると手のひらを上下させ、さらに敏感な先端の窪みをぐっと刺激してやった。

「……っ!あ、あぁ……っ」

託生が堪えきれずに嬌声をあげて果て、頽おれそうになる身体を支えて傍のデスクに上半身を預けさせると、受け止めた白濁に濡れた指を後ろの窄まりに押し当てツプッと潜らせた。

「あ……っ、や……ん……っ」

何度か抜き差しを繰り返すと指を抜き去る。前を寛げ、取り出した屹立をそこにあてがう。

「……入れるぞ……」
「……えっ、あ……待……っ!ひあぁ……っ!」

長期休暇前の忙しさに加えて体調を崩していたせいもあり、一週間以上振りの触れ合い。それに託生の艶めかしさに煽られ、我慢しきれず腰を進めた。

「……く……、託生……っ!」

オレは託生の腰を掴み、突き上げる。

「ギイ……ぃた……っ……あ、あ……っふ……や、おねが……っ、ん……もっとゆっく、り……っぁ……ん……っ」
「……託生……」

なだめるように背骨に沿って口付けを落としていき、デスクに擦られて尖りきった乳首を摘むと押し潰す。

「や……ぁ……っそ……っ、だめ……っ!」

ふるふると首を振った拍子に目尻に溜まった涙が散った。

「……っ……!」
託生もだがオレも瞬く間に限界が近くなる……。
託生自身を手のひらに包み込むとゆるゆると扱きながら打ちつけるスピードを速くし、ギリギリまで引いた腰を一気に突き入れ最奥を穿つ。

「あぁ……っ、あ、あ、あっ、はぁ……っんん……やあぁ……っ!」

甲高い声を上げ、背を仰け反らせて託生が達するとなかで締め付けられたオレも託生の奥深くに欲望を迸らせた。

息を整えたオレは、託生を刺激しないようゆっくりと繋がりを解く。

「ん……っ」

託生がデスクに半身を預けたまま、びくりと全身を震わせた。

「……ぁ……」

小さく声を漏らし、朱くなる。
みると身体を起こした拍子に溢れ出したものが託生の脚を伝い落ちていた。
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