タクミくん(long story)

□夏祭りその後(ギイ×託生)
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オレは足音を殺してバスルームに滑り込み、湯加減を確かめている託生を後ろから抱きすくめた。

「……っ……!ギイ……っ!もう!びっくりするじゃ……っ、んん……っ!」

振り仰いだ託生に文句を最後まで言わせず、口唇を塞ぐ。

「……っ……、ん……ふっ……!は、ぁ……っ」

口唇を思うさま貪ると、息が続かなくなった託生は無理やり顔を離した。

はぁ……はぁ……はぁ……

オレは荒い呼吸を繰り返す託生を立ち上がらせ、正面から抱き締めなおすと、首筋にキスしながら帯に手を掛けた。
シュルッと衣擦れの音をさせ、帯を解く。
浴衣を肩からずらし、口唇を首筋から肩へと滑らせながら足元に浴衣を落とすと、自分も浴衣を脱ぎ捨てた。
一旦、身体を離したオレは、ジャグジー内に入ると、託生に向かって誘うように腕を伸ばした。
託生は恥ずかしがりながらもそばに来るとオレの手を取り、寄り添うように身体を預けてくれる。
オレは託生に覆い被さるようにして口づけた。角度を変えながら何度も口づけ、託生を酔わせてゆく。
舌を挿し入れ託生のそれに絡ませる。くちゅくちゅと水音をさせつつ、口内の弱いところを刺激して快感を煽り、舌先をきつく吸い上げた。

「……あ、ふ……っ」

口づけを解くと託生の悩ましい吐息が耳を擽る。
耳元から喉へと口唇を滑らせて、甘噛みしてゆく。ビクリと身体を弾かせた託生の胸元に手を伸ばすと親指と人差し指で突起を摘んで捏ね、もう片方は柔らかく吸い上げて軽く歯をたてた。

「……や……っ!それ……っ!」

口では嫌と言いつつ、胸はもっとと言うように突きだされ、ねだっているような仕草が何とも言えず、オレの理性は風前の灯火だった。
尖りを愛撫しつつ下腹に手を伸ばし、反応している昂ぶりをやんわりと揉みしだく。

「あぁっ……!ギ、イ……っ」

全身を震わせ、身悶える……。
オレは託生の身体をくるりと反転させると双丘のあわいに指を滑らせ、中心の窪みに指を埋めた。
一度、オレのを受け入れているからそこはまだ柔らかくほころんでいて簡単に一本目の指を咥えこんだ。
半ば引き出した指にもう一本を沿わせ、抜き差しを繰り返す。
馴染んだところで指を抜き去ったオレは蕩けきったそこに自身を押し当て一息に奥まで貫いた。

「ひ、やあぁ……っ、ん、あぁ……っ!」

託生は甲高い嬌声をあげ、背筋を仰け反らせた。

「……く……っ、託生……熱いな……」

オレは託生の腰を掴み勢いよく奥を突き上げる。

「あっ……ん、あ、あ、あ……んっ、も、だ……め……っ!」
「……イっちゃえよ……」

耳元で囁いてやった瞬間……

「い、あぁぁぁぁ……っ!」

託生は身体を震わせながら放つ。
後を追うようにオレも中に熱を注ぎ込んだ。
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