タクミくん(short story)

□whitelove(ギイ×託生)
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オレは託生を支えてベッドへと誘(いざな)う。
脚に伝う感触が羞恥を誘うようで若干俯き顔を赤らめてゆっくりと歩く。

ベッドへと座り、託生に向かって手を差し伸べる……。
オレの手にそっと重ねられた手を引き寄せると抱き締めて耳元に囁いた。

「……託生……こっち……」

託生は言葉の意味を聡り、真っ赤になった。
オレの脚の間に膝立ちになると背中に腕を回し、顔を隠すようにしがみつく。
託生の腰を支えてやり、脚を開かせる。

「……そのまま腰、降ろして……」
「……っ!」

託生はギュッとしがみつき言われるままにそろそろと腰をおろしてゆく。

「ぁ……っ!」

触れた瞬間、ビクッと動きが止まる。
オレは目の前で朱く色付く突起に舌を這わせ軽く歯をたてた。

「ゃ……あぁ……っ!」

支えていた脚から力が抜けてすとんと腰が落ち、屹立に貫かれた託生の喉から嬌声が零れる。
自重でさらに奥まで受け入れ、その衝撃に小さく達し身体を震わせた。

「……平気か託生……?」
「……う……ん……」
「……なら動いていいか?」

こくこくと肯くのが感じられたオレは託生の腰を持って揺さぶり、下から突き上げてやる。

「あ……っや……っあぁ……っ」
「ほら、託生も動いてみろよ……」

耳元に囁けば

「え……っやっ、できな……っ」

とふるふると首を振る。

「仕方ないな、手伝ってやるよ……」

託生の細い腰を掴み、上下に動かした。

「はっ、ん……っぁ……やぁ……っ」

キツくしがみつかれて背に爪をたてられる。
託生の首筋、シャツでギリギリ隠れるところに吸い付いて痕を残す。
口付けながら軽く託生を持ち上げ、ベッドに横たえると正面から抱き合った。
深く口唇を合わせ、託生の舌に自分のそれを絡めて吸い上げた。

「ん……っふ……ぅ……っ」

掻き抱くように抱きしめたまま、腰を送り込む。

「……託生……託生……っ」
「あ……はぁ……っ、ぁふ……っ、ギ、イ……っあ、あぁ……っ」

託生の口唇からはとめどなく喘ぎが零れ落ちる。
抜け落ちるギリギリまで腰を引き、ズンッと奥まで突き入れると奥の敏感な部分を抉るように突いた。

「やぁ……っそこ、だめ……っ」

快感に桜色に染まった目元がオレの情欲を煽る。かぶりを振る託生の眦に溜まった涙が頬を伝い落ちた。
それを舐めとり、口づける。
頬の裏側から口蓋をくすぐり、舌先を甘噛みすると絡め合わせた。

「ぅ……ふ……っんん……っ」

託生の両脇に腕をつくと、託生もオレの背に腕を回してくる。
口唇を託生の耳元に寄せ、低く囁いた。

「……託生……好きだ……」

涙目のまま託生は微笑みを浮かべ、小さく囁く。

「……っ、ぼ、くも……」

そう言った託生の口唇にキスを落とすと、動きを再開する。
ゆるゆると腰を揺すり、徐々に動きを速め抜き差しを激しくしてゆく。
お互いの身体に擦りあげられた託生自身は先走りを零して濡れそぼっている。

「あ、あ、あ……っ、ギイ……っん……っも、イッちゃ……っ!」

オレは今にも弾けそうな託生自身に手を伸ばし根元を戒めた。

「や、ぁ……っな、んで……っ?」

託生は縋るように訴えかける。

「も、少し……我慢して、託生……オレも一緒に……っ」

託生の片足を持ち上げ、奥を突き上げながら吐息をも奪うように深く口付けると耳朶に吸い付き甘噛みする。

「ふ……んっぅ……んん、あ、はぁ……っや、あぁ……っギ……っ、も、ダメ……っおねが……っ、離……っあああぁ……っ!」

最奥を一際強く突きあげると同時に戒めを解くと託生は甲高い嬌声をあげて白濁を迸らせた。
オレもほぼ同時に託生の奥深くに欲望を叩きつける。
達した託生は四肢から力が抜けぐったりとベッドに沈み込み、その上にオレも倒れ込んだ。

「託生、大丈夫か……?」
「……ぅ……ん、大丈夫……」

しばらくして息が整ったオレは身体を離し、汗で張り付いた託生の髪を掻き上げて額にキスをした。

「託生……愛してるよ……」
「ギイ、ぼくも……」

愛しさを込めてそっとつぶやくと託生も頷き、どちらからともなく口づけあった……
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