リクエスト小説

□オオカミくんの夢
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「じゃあ委員長、また明日」

そう言った彼は、手を振りながら教室を出ていった。
彼の隣にはいつも虎獣人がいる。彼の彼氏だ。

彼、戌山零人くんによるとその彼氏とは付き合って3年目らしい。
とても羨ましい。

零人くんがではなく、零人くんと付き合っている彼氏、虎嶋裕哉くんが…

…って、ここだけ見てもらうと僕が虎嶋くんに対して憎しみを抱いているように思われる方もいると思うので、ちょっと弁解。

僕は純粋に零人くんに惹かれている。
入学式の日、彼を見てから…いわゆる一目惚れというのだろうか。

『どこに?』って言われると、『どこだろう…』ってなる。

それだけ零人くんには言葉で言えないような魅力がある…と思う。

勝手な自論だけど。

虎嶋くんに聞けばわかるかもしれないね。

正直、今は話せているだけでも幸せだ。稀に見せる彼の笑顔を見れたときは特に。

欲を言うなら?そんなの決まってる。

零人くんと付き合いたい

キスがしたい、Hがしたいとかそういうんじゃなくて、ただ零人くんの傍にいたい。

『それって付き合ってるって言えるの?』と聞かれれば、『いいの。零人くんが笑ってくれれば、僕は構わない』って答えると思う。



あくまで今の時点で…だけどね。
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