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□四ッ谷先輩の怪談 2
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「四ッ谷先輩、四ッ谷先輩
いらっしゃいましたらおいでください」
『(こっくりさんか)』
私は精一杯扉の前でお願いした。
早く、ヒナノに会えるように
「どうかどうか、ヒナノの行方を教えてください!!!」
『……………』
し…ん
顔を上げると、そかはさっきのままの落書きをされた扉。
「…やっぱ居るワケないよね…。
四ッ谷先輩なんて……」
私はあきらめて帰ろうとすると楠木君に服を引っ張られた。
「?」
『な…中島……』
「へっ…
楠木君の震えた声で振り返ると、
扉の前に人が立っていた。
「っ!?っ!!?
どァぁぁああッ!!!!」
突然のことで私は大きな声で叫びまくった。
楠木君よりも大きい2Aの組証をつけた明らかに中学生にみえない人が私を見て愉快そうに笑っていた。
四ッ谷先輩の怪談 2
全ての悲鳴は俺のモノー
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