ミッション系高校!陽泉!!
□第五章
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確か……ここのハズ。
黒ちゃんが通う誠凛高校。
真ちゃん曰く、新しい光を見つけただとか……うーん…私は青峰とコンビ組んでた時の方が好きだったんだけど。
「えー…体育館ってどこだろ」
ダラダラと流れる汗を拭いながら体育館を探し始めた。
「あ、アレかも…」
幸いすぐに見つかったけどね。
もう既にバッシュのスキール音がする。
うーん…どんなチームで黒ちゃんはバスケしてるのかな〜?
そう思いつつ、私は体育館の扉を開けた。
***
なんとゆーか……フツーのチームだ。
顔だけ覗かせて黒ちゃんを探す。
相変わらず影薄くてどこにいるか……分からないんだけど。
「ん?どちら様ですか?」
私に気づいたらしいマネージャーらしき女の子が声をかけてきた。
か、可愛い女の子…!
「あ、どーも。え〜と……黒ちゃんの彼女です!」
ちょっと冗談目かして言ってみた。
敦にバレたら大変だけど…。
「え…黒ちゃん?」
「黒子テツヤのことです!」
その直後、体育館が盛大な悲鳴に包まれた。
ここまで驚かれるとは思ってなかったんだけどなー。
「く、くく黒子の彼女?!!」
「おま、二股?!!」
先輩方がちょっと騒いでたけど、黒ちゃんを発見して思わず飛びついた。
うーん…久しぶりのマイナスイオン……!
「違います。彼女は帝光時代のマネージャーです」
「え?マネージャー…って、桃井だけじゃねーの?!!」
「うっ…失敬な!私だってマネージャーやってたし!!」
なんか失礼な先輩だな!
たしかに…確かに、桃井ちゃんみたいな可愛い女の子じゃないし……だからって……そこまで驚かれると傷つくわ!!
「黒ちゃん久しぶり〜!もー…全中のあとに消えたからビックリしたし、心配してたんだよ〜」
「お久しぶりです。紫原君は元気ですか?」
「うん。黒ちゃんも元気そうでよかった〜」
なんて会話してて、先輩方が唖然としてた。
あー…いけないいけない。
黒ちゃん久しぶり過ぎて夢中になっちゃった。
「えっと、はじめまして!元帝光中バスケ部マネージャー、今は陽泉高校のバスケ部マネージャーの白柳珠妃です!」
うっし!
噛まずに言えたー!!
「珠妃ちゃんか!てゆーか…アレ?白柳って、月バスに出てた…?」
「あー…まぁ、一応。中二まで女バスだったからね」
中二までは嫌な記憶しかないけど。
てゆーかオイ!!
どこにあった!
私が出てる月バス!!
「あ、ホントだ!スゲー!!」
騒いでる先輩方は置いといて、私は黒ちゃんと向き合った。
ちょっと、伝えたいことがあるから。
「あのね…どうして黒ちゃんは、強豪校に行かなかったの?」
そう言えば、少しシーンとした。
別に関係ないかもしれないけど、聞きたかった。
「光なら青峰がいたじゃん。まぁ…変人多かったけどさ!」
「え?否定しないけど仲間だった奴らを変人呼ばわり?!」
ナイス突っ込み!
けどホントに変人の集まりだったから仕方ない。
「ボクは、ボクのバスケでキセキの世代を倒すと決めました」
これには驚いた。
だって黒ちゃんが敦に勝てるとは思えない。
「ふーん…。けど今の黒ちゃんじゃ、青峰はおろか、敦にも勝てないよ?」
そのミスディレクションは、パスの中継しか出来ない。
そんな非力なままじゃ、勝てない。
「だから作るんです。新しい…ボクのバスケを」
「ふーん…まぁ、反対はしないし。そもそも今の黒ちゃんのバスケスタイルってアイツが確立したんだし……ホントーになに考えてんだか…」
赤司のことだからなにか企んでるんだろーけど。
もしかしたら、わざと黒ちゃんにミスディレクションしか教えなかったとか……ありそうで恐いわ!
「あ、白柳さんに紹介するの忘れてました。火神君です」
黒ちゃんが紹介してきたのは……デカイ人だった。
「うわー…でかっ!あ、でも敦より小さいか」
「なんか色々失礼な奴だな!」
まぁ……いいんじゃないかな。
青峰には劣るけど、キセキの世代とおんなじ雰囲気がする。
「いいんじゃない?あと、少し気になってたんだけど……」
そこにいらっしゃる…お方は、まさかのまさかで…。
「もしかして…木吉さん?」
「え」
「は?」
「ん?」
「「「えええええええええええ?!!」」」