私の夢

□プロローグ
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その日の夜、あの男の子を思い浮かべながら眠りについた。

ふわふわと夢をさまよってる感覚がする。うまくいってるかよくわかんないなぁと思ってると声をかけられた。

《君は誰だい?生きてる人みたいだけど》

どうしよう。声はきこえるけど姿がみえない!むこうには私のことがみえてるのかな?なんて考えてると

《姿はハッキリしないけど僕の夢に侵入者がいるのはわかるんだよ!》

っっっ!!びっくりした!私の考えてることがわかるの?とりあえず、私も声をかけてみた。

《私は、麻衣だよ!あなたは、予知夢とかしんじる?》

《僕はジーンだよ!予知夢か〜信じないことはないよ。弟がそんなかんじの研究してるしね!》

《予知夢の?研究?すごいね!》

《予知夢ではないけど、不思議な力を科学的に証明する研究だよ》

《ねぇジーン日本に行くのをやめて!》

わたしがそう言えば、ジーンはびっくりしてる感じがした。姿が見えないからなんともいえないんだけどね。でもなんで姿がみえないんだろう・・・私のところから遠いとこにすんでるのかな?

《なんでマイは、その事しってるの?もしかして予知夢とか?》

《知ってる?って聞くことは、日本に行くってことだね!たぶん予知夢だと思うんだけど・・・とりあえず見てみて》

私は、最近毎日のように見てる夢をジーンにみせた。自分が死んでしまう夢なんて気分のいいものじゃないんだろうけど、信じてほしいから・・・

《僕は死ぬの?》

《あの男の子はジーンなの?私には顔がよく分からなくて・・・》

《僕だったよ。はっきり見えた。》

《じゃあ日本に行くのはやめて!お願い!》

《でも、仕事だから日本には行かないといけないんだよ。でも今の風景とかは覚えたから気を付けるよ!一人でも行動しない!約束するよ。》

《ホントに?約束だよ?死なないで。お願い。》

《約束するよ。だから泣かないで!もうお別れの時間みたいだ。マイはどこにすんでるの?夢じゃなくて、実際にあってみたい!》

《ジーンが生きててくれたらあえるよ!春からは日本の東京にいるから!》

私は、涙がとまらなかった。小さい時にお父さんが死んで、お母さんと二人でも幸せだった。はやくお母さんを楽をさせたくて、勉強もがんばった。頑張って大学にもはいった。卒業を直前にお母さんも死んでしまった。そして何のために頑張っていいのかわからなくなった。そんな私に、日本に住まないかと知り合いの弁護士が言ってくれた。日本に行って高校生からまた新しい人生をはじめたらいい!きっとここにいるよりいいだろう・・・と。

そして私は、日本に住むことにきめた。お父さんとお母さんが育ったとこを見てみたい!新しい出会に期待して・・・・・・

現実に引っ張られる感覚がする。まだいるかわからないけど私は叫んだ。
ーーージーン元気で!きっときっと逢おうね!

ジーンがうんって笑顔でいってくれた気がした。
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