レジェンズ

□6.火のサーガ
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 カッキーン!といい音がNYのグラウンドに響いた。
「たっまやー(笑)」
 日本くさいことを言ったのはケイト。その目の先には赤のユニホームを着てるシュウがいた。
「ったくあれぐらい打てよ」
「いや、無茶だから。」
 シュウが手助けしたリキリキリッキーズは結局負けた。
「マツタニ、すまないなぁ…毎回毎回…;」
「別にいいすよ」
「シュウ、かっこよかったんだなっ」
 そんないつもの四人に近づく者がいた。
「ねぇ君。ハンバーガを持っている」
「ん?」
「知り合いか?マック」
「えーと…」
「覚えてねぇみたいさー」
 首を傾げるマックを見て、笑いながらいうケイト。
「ほら、以前薔薇くれたことが…」
「薔薇?…あーっあの時のなんだなっ」
「うんっ君に見せたいんだ。この後、どうかな?」
「え?」
 マックはその言葉でシュウの方へ。
「ん?マックの好きなようにやりな。そいつが見せたいって言うし」
「…うん。シュウ達も一緒はダメかな?なんだな」
「彼らも?」
 今度は少年が驚く番だった。結局一緒に行くことに…
「自己紹介しましょ!あたしはメグっ」
「ボクはマックなんだなっ」
「ケイト。ケートでいいさー」
「シュウゾウ・マツタニ。」
「ボクはディーノ・スパークっていうんだ」
「(スパーク?って確か…DWCの…)」
 そこまで考えやめた。自分には関係ない。
 案内されたのは寂れた庭園だった。母親が出て行ってから手入れされていないらしい。その一角に薔薇があった。
「わーっキレーイ!」
「(出た…メグの撮りたい症…)」
 昔から彼女のこの症はわからない。
「本当に綺麗なんだなっ」
「あれからがんばってみたんだ」
 デジーノとマックは出会った頃の話をしているのだろう。
「(確かに…綺麗だ…)」
「って思ってたりー」
「っ#」
「ぼーりょくはんたーい(笑)」
「心を読んでんじゃねぇっ#」
「たまたまさーっ」
「(こいつ…っ#)」
 写真や昔話、喧嘩も収まってハンバーガをご馳走になったり。
「……お前キザ夫」
 とディーノに不名誉な渾名がついたり、色々あった。
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