始まり
□優也vs魔理沙 遊びでも負けられない!
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「まったく、こんなとこで戦うなんて良い迷惑よ。後、幻想郷最速はパパラッチよ」
ユーヤとマリサの戦いを、あたい、大ちゃん、レームの三人は賽銭箱の前で見ている。さっきからユーヤが危なっかしくて見てられない。さっきもマリサの弾幕が当たったし、かわすのが精一杯って感じだ。
「ゆ、ユーヤ、大丈夫かな…」
「大丈夫だよ、チルノちゃん! 優也さんはチルノちゃんに勝つほどでしょ?」
「でも、マリサだってマグレであたいに勝つほどだし…」
「優也さんの方はマグレって言わないんだ…」
「ゆ、ユーヤもマグレよ、マグレ! だから、心配してるんじゃん…」
何でもできるマリサに、弾幕もスペカも使えないユーヤとじゃ勝負にならないよ。今だって、すぐ倒されなかっただけでも奇跡だよ…。
(それなのに……バカユーヤ)
必死にかわし続けているユーヤを見て、胸がチクリと痛くなった…。
「だったら、応援しようよ♪」
「応援?」
「応援ってね、役に立たないものって言われてるけど、一人で戦ってるんじゃないって思わせる効果があるんだ。チルノちゃんが応援したら、優也さんもっと頑張れるんじゃないかな?」
「……応援か」
大ちゃんの言葉であたいは考える。今、ユーヤは一人で戦ってる。そこにサイキョーのあたいの応援。ユーヤもサイキョーになって頑張れる。そのおかげでマリサに勝てる…。
(な、なるほど!!)
「ユーーヤーー!! ガンバレーー!!」
「ふふっ、実行に移すの速いね♪ 優也さん、頑張ってくださーい!!」
「あーあー、うるさいうるさい…」
「何やってるんですか、霊夢さん。霊夢さんもお願いしますよ!」
「はあ!? 私も!?」
「そうですよ!」
大妖精は真剣な表情で言う。霊夢は何で私がという表情を浮かべるが、大妖精がじーっと無言の圧力をかけてくる。しばらくはその視線を無視する事が続いたが、やがて仕方ないとため息を一つ吐き出す。
霊夢は拳を空に何度か突き上げ、彼女なりの応援をし始めた。
「えーりん、えーりん、助けてえーりん…」
「も、もう、真剣にやってくださいよ! 一体誰の応援してるんですか!」
「やっごころえーりーーん」( ˙-˙ )o彡
「マリサなんかに負けるなーー!!」