夜空に消えた光・譲れない想い
□ダメダメな二人
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「うーん……何で気絶してたんだろ?」
「あ、あれ? あたい、もの凄い恥ずかしい事を言った気がする…」
『……』
数分後、ここに居る全員は唖然呆然していた。今度は気絶していたよりも酷い。何と優也さんの中でチルノちゃんに告白されたという記憶がなくなってしまっていたのだ。しかも、優也さんに限らずチルノちゃんまで…。
二人とも恥ずかしさのあまりに記憶が飛んでしまったと言うべきなんでしょうか。でも、揃いも揃って何でこうなるんですか…。
「……って、うわっ! ちちちちるの!?」
「ひゃっ! ななな何で抱きついて…!?」
「ご、ご、ゴメン! すぐ離れ…!」
「きゃあっ!」
ちなみに今の状態は変わっていない。優也さんが先に身を引いてしまったため、チルノちゃんもろとも倒れ込んでしまう。実際はチルノちゃんが抱きついてますから…ね。
「は、はわっ、ははははわああっ!!」
「にゃ、うにゃっ、ううううにゃあっ!!」
チルノちゃんが優也さんに乗っかった形となり軽くパニック状態になる二人。端から見れば、とんだバカップルにも見える。周囲に見られてる中、一体何をやっているのだと問いたい。
そして、誰がどう見ても、前の焦れったい状況とあまり変わっていない…。
「……お前たち」
「……あなたたち」
「「ふ、ふぇ…?」」
「「私たちの苦労を返せーーっ!!」」
変動なしというオチに、イライラが頂点に達する魔理沙さんたちだった…。
「はぁ……まだまだ先ね。式を立てられるのは…」
「れ、霊夢さん…」