夜空に消えた光・譲れない想い

□無意識って怖い!
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「すみません。待たせてもらいましたね」
「ありがとうございます!」


 温泉から上がり、用意された部屋で待機してから数分後、その後に入ったさとりさんと橙ちゃんが戻ってきました。二人とも私たちと同じ浴衣姿で頭にタオルを乗せてます。

「やっとゴハンが食べれるのかー♪」
「まったくね〜♪」

 二人が戻ってきた事で夕食の時間だと、特にテンションの上がるルーミアちゃんに幽々子さん。
 ちなみにそれまで二人を待っていたのは、さとりさんが「自分は大丈夫ですけど、橙さんは皆さんと一緒に食べたいと仰っているので、私たちが温泉から上がるまでの間、夕食は我慢してもらっても宜しいですか?」とお願いしたからであり、私たちもそれに同意したからです。

「今日はどんな料理が出るんだろ〜?」
「鳥系はない事を願う。昨日はあったから…」
「相手の立場は考えてるから大丈夫…」

 テンションが上がってる二人以外も、今日の地霊殿夕食がどんなものになるのか楽しみな表情を浮かべてます。もちろん私も楽しみでした。

 ただ、そんな中にあって……


「……」
「えっと…その…」


 私が言える口じゃありませんが、チルノちゃんと優也さんの空気が重い!  
 もちろん、男湯での事は優也さんもチルノちゃんに居合わせてすぐに謝りました。ですが、対するチルノちゃんはかなり気にしてたようで謝ってきた優也さんを無視…。

「ち、チルノ! 夕食だってさ…」
「……ご飯食べれるね、大ちゃん」
「う、うん…」

 その後も優也さんが何か言ってきても、現在に至るまで無視する状況が続けられています。
 私とチルノちゃんはどうにか仲直り(てゐちゃんのイタズラと知ったため)できましたが、この二人に関しては正直三日間喧嘩してた時よりも酷いかもしれません。自力で仲直りできるんでしょうか…。

「「……」」

「あ〜あ、空気が重いウサね〜」
「てゐちゃんも少しは反省しなさい!!」


 この状況を作ってしまった私としては、何とか二人を仲直りさせたいよ…。

 
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