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「土門飛鳥です。よろしく。」
『っ?!』
姿を現したのは細くて背の高い男子。
ちなみに偶然、私にも土門飛鳥という知り合いがいた。背の高い、腰が細い知り合いで、帝国の編入生。一年だけ一緒にサッカーした仲間。
……まぁ、その知り合いが目の前にいるんだけどね。まぎらわしくてごめんよ。
「土門はそうだな…半田の隣に座ってくれ。」
『わお。よかったじゃん半端。』
「更に影が薄くなるね、半端!!」
「もうやだ。うつだしにたい。」
「はい、そこの三人いい加減にしろよー。先生キレるぞー。」
「『すみませんでした。』」
そこの三人…?つぶやいた土門がこっちを向いた。
目が合った。
「げっ!!」
…おいちょっと。
今聞き捨てならないセリフが聞こえたんだけど。げっ!って言ったんだけどアイツ。
「土門…飛鳥。よろしく。」
「よろしくな。」
「よろしくぅ〜」
あきらかに慌ててる土門。面白いからちょっとからかってやることにした。
『飛鳥ちゃーんお久しゴフォッ?!』
何故かテニスボールが飛んできた。