番外編

□土門飛鳥の報告日記
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雷門への潜入に成功した。多少、予測不能の事態が発生したが、何とか回避。
ひとまずFF地区予選の一回戦、野生中戦までの数日間を日記の様な形式として総帥に報告する。





●月×日 天気晴れ

雷門に潜入…かのんと再会する。かのんとの再会は予測していなかったが、上手く言いくるめられたから良いとしよう。
さすがかのん。

俺の座席の周辺はサッカー部の奴らが偶然にも固まっているらしい。隣が半田真一、後ろがかのん、斜め右後ろが松野空介とかいう奴だった。どうやらかのんと松野は半田をからかうのが好きらしく、しきりに半田にちょっかいをだしていた。勉強しろお前ら。

サッカー部は特に変わりなし。



●月△日 天気晴れ


雷門に潜入して二日目。

一時間目。後ろで変な音がするので見てみれば、教科書を盾にして寝ていたらしいかのんが盛大に机に頭を打ち付けた音だった。教師に見つかり、激しく怒られていた。かのんの隣の席の松野はほくそ笑んでいたので起こす気はないらしい。


サッカー部では円堂が新入部員だとかいって怪しい奴を連れてきて部室が一時騒然となった。




●月□日 天気曇り


今日の二時間目、後ろでまた変な音がするので、見てみればかのんは今度は教科書に隠れて弁当を食べていた。早すぎだろ。今日も教師に見つかり、廊下に立たされていた。
案の定、昼に腹が減ったのか俺の弁当を物欲しげに見ていたが、やらん。


サッカー部は変わりなし。あ、でも部室でかのんが某有名少年誌を音読していた。妙にうまかった。本人曰く、昔から読んでもらっていたらしい。かのんの幼少時代が気になる。






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