番外編
□土門飛鳥の報告日記
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●月★日
今日もかのんは寝ていた。寝ながらポップコーンを食べているという更に進化した居眠りを身につけているが、流石に見逃せないレベルもになってきたので、頭を叩いて起こすと
『ドモえもん!!』
とか叫びながら跳ね起きた。
ドモえもんて何だ。
『ドモえもんはね、未来からきたゴボウ型ロボットだよ?』
「うぉっ?!」
突然、後ろから声がして振り向けばかのんがいた。いつの間にか除きこまれていたらしい。
…って
「ゴボウってどういう事だぁ?!かのん!!」
『ひぃっ?!だ、だれも土門の事だなんて言ってないじゃん!!』
「嘘つけ!お前さっき俺の顔見て『ドモe…間違えた土門!!』とか言ってたじゃないか!!」
『やっべミスった!!すみません!!』
頭を掴めば痛かったのか顔をしかめながら謝るかのん。男子に負けず劣らずのキック力を持っているストライカーの威厳は一切感じられない。まずこいつの場合、感じたこともない。
素直に謝られたのですぐに手を離してやると、かのんはまた、俺の机の上を覗きこんだ。
『土門、何これ?日記?』
「っ!!そ、そうだ日記だ。」
少しギクリとしたが、慌てて取り繕った。
かのんはふーんとか言ったあと、急に満面の笑みになって俺の方を向いた。
『日記書くなんて…飛鳥ちゃんもそんな時期になったんだねぇ。』
「どんな時期だ」
土門飛鳥の報告日記
…どちらかというとかのんの観察日記の様になっていて俺が悶絶するのはまた別の話。
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ドモえもんは友達考案のキャラです。
腰が細いのが特徴の未来からきたゴボウ型ロボットです。
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