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『広範囲?』

「いや、豪炎寺な。」


試合を始めようというところで守たちがやけにそわそわしていたから理由を聞いたら、豪炎寺という奴を待っていたらしい。

この試合の為に風丸たち助っ人を集めていたとき偶然出会ったらしい。私も知っているよ豪炎寺。有名だよね豪炎寺。…ホントだって。


「…んな来るか来ねぇかわかんねぇやつ待ってる必要ないぜ。試合を始めよう。」


染岡がみんなを見渡して言う。
けど、みんな…特に一年たちの顔色が暗い。


『大丈夫だよみんな!!今回の試合は私も出るし!』

「「「!!!」」」

『?!』


せめてもの救いになれば…え?ならない?…が、頑張るし。…じゃなくて、救いになればと思って励ましてみたらみんなが驚いた。

あれ?なんかさっきもこんなことなかったか?


「ホントかかのん!!」

「監督が許したのか?!」

『うん。い、一応。』


実は私、さっきはあんなにカッコつけてたけど、ここしばらく練習試合に出てない。なんかよくわかんないけど、冬海に私は嫌われてるらしく、全然試合に出させて貰ってなかった。

けど!!

今回は許しが出たんだよね!!これが!!

嬉しいよ。FWなのに、正規のFWが一人しかいない試合をベンチで見なくて良いんだから!


「…よし!!みんな!頑張るぞ!!」


『「おおーっ!」』


守の声にいくらか元気の出た声がかさなった。

よかったよかった。
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