begin to!! 倉庫
□02
3ページ/7ページ
***
『…何だ。これ。』
試合開始、わずか10分。
帝国と雷門の点数差10点。
ありえない。
そりゃあ私のこの頃の試合にでてなかった経験不足が関係しているかも知れない。
でも、守達もあんなに練習頑張ってたのに…!
しかも、アイツら何考えたのか、私の仲間を攻撃してる。少林、半田、壁山、風丸…。
…はっ!!
まさか帝国はみんな隠れドSだったのか?!
ドSは有人と修二だけだと思ってたのに!
「おらよっ!」
「うわっ!!」
『酷いよ渡!!』
叫ぶと渡は驚いた顔をして、そのあと悲しそうな顔をした。
「しょうがねぇんだよ…」
『お母さん、あなたをそんなドSに育てた覚えありません!!』
「…ってそっちかよ!!ドSじゃねぇよ!しかもお前は俺の母親か!!」
…まともに動けるのは、私と守だけ、か。
…何とか一点、取り返す!!