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尾刈斗中と練習試合する事になって尾刈斗中に来た。

おどろおどろしいオーラがそこらへんに満ちている。

さっき守が「あそこに女の子がいるぞ!」と指差した所には誰もいなかった。

風丸が「だれかに見られてる気がする…」と指差した教室にはオカマと見られる半透明な人影。


『…うわぁお。』


いそうな気がする、じゃなくて実際にいるんだけど。オカマが。あ、幽霊か。


尾刈斗中との練習試合は尾刈斗中のコートですることになってる。
コートのちょうど反対側には何人かこれまた怖そうなオーラの人たちが集まっていた。
きっと彼らが尾刈斗中の選手だろう。


「すいませーん!!雷門中の者ですがー!」

『守さん勇者!!』


怪しいオーラの人たちに普通に話かけた守。
君はきっと将来は勇者になってるよ。うん。


「「…………」」


で、守の声に振り向いたまま動かない尾刈斗中の人たち。

…なんか、「がんばれ幽谷!!」「お前ならできる!」「がんばれ!」とか励ます声が聞こえるんだけど。試合前の気合い入れか何かかな。


「…あの、」


「?何だ?」


そして、中央に赤い目というなんとも怖い紫色のバンドをした子が近づいてくる。目を完ぺき隠しちゃってんだけど。見えんのかな。

「お、尾刈斗中のキャプテン、幽谷博之と言います!きょ、今日はよろしくお願いします!!」


とたんに後ろから大歓声。幽谷ってこの子か。
キャプテンだったのか。
とりあえずすごくみんなに愛されているなぁ。
オーラは怖いのにアットホームだ尾刈斗中。






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