紅の風

□紅の風
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陀「俺は元来、そんなに人嫌いの激しいタチじゃねェ。だが、これだけは許せんというのが三つあってな……一つ目は、仕事の邪魔をする奴。二つ目は、便所に入っても手を洗わん奴。三つ目は……」

銀「ニタァ」


銀時は、キモい笑みを浮かべた。


陀「……汚らしい天然パーマの奴だ」


ピキッ


そう言って陀絡は、額に青筋を浮かべた。

陀「全部該当してんじゃねェかァァァァ!!」


ガゴン


陀絡は銀時に向けて刀を降り下ろした。


ていうかあたし、一つ目しか該当してないじゃん。


銀「そいつァ光栄だ。ついでに俺の嫌いな奴三つも教えてやろーか?ひとーつ、学園祭準備にはしゃぐ女子!ふたーつ、それに便乗して無理にテンションを上げる愚の骨頂男子!みーっつ、それら全てを包容し優しく微笑む教師」


それってただ単に学園祭が嫌いなだけじゃ……


陀「てめェ要するに学園祭が嫌いなだけじゃねーか。よほど暗い青春おくったな…」

陀絡も同じ事を思ったみたいだ。


『……じゃあ、あたしの嫌いな奴も3つ言うよ。1つ、ぶりっ子の女子。2つ、ケバい格好の女子。3つ、……ないわ』


銀・陀「「ないんかい!!」」


綺麗にハモったな。


『こっちはあたしがやるわ、銀時……』


銀「こっち?」


ガタン


あたしはトイレのドアを開けた。


『気配ダダ漏れだよ』


銀「なっ!」


そこには、数十人の天人がいた。


銀「オイオイ、みんなで仲良く連れションですか…便器足んねーよ…」


銀時は冷や汗を流していた。
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