狩の女神
□バブ1
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ここは、県下最強ヤンキー率120%と呼ばれる不良校…石矢魔高校。
そんな高校にあたしは通っている。
あたしの名前は相模竜華。関東最強のレディース烈怒帝瑠の総長邦枝葵の右腕と呼ばれている。あと、狩の女神とも…
喧嘩売ってくるやつを片っ端から潰していったらいつの間にかそう呼ばれるようになった。
さて、ここで問題です。今、あたしは何を考えているでしょう?
1、誰かを抹殺しようと考えている
2、誰かを3/4殺しにしようと考えている
3、誰かをなぶり殺しにしようと考えている
さあ、どれ!?
答えは全部でした(笑)(てか全部一緒じゃん!!by葵)
あたしが家に帰ろうと校舎を出ると、赤ちゃんに刃物を向ける最低な奴らがいた。あたしは気づかれないようにそいつらの後ろに立って、刃物…ナイフを持っている男の腕を掴んだ。
『あたしの前で赤ちゃんにナイフを向けるなんていい度胸してるね』
「あ、あなたは!!烈怒帝瑠の狩の女神、相模竜華先輩!!」
「ん?誰だ?」
それに驚いて声をあげる銀髪の男と、よく分かっていない黒髪の男。
「ひいっ!!何で狩の女神がここに!?」
ナイフを持っている男は顔を青ざめている。
ギリギリギリギリ
あたしは徐々に腕に力を込めていく。
「っ…………!!」
男は痛みに顔を歪め、ナイフを落とした。
あたしはそれを遠くへ蹴り、そのままの勢いで男の鳩尾も蹴った。
「ガハッ!?」
男は腹を押さえながら倒れた。
「ま、松方――っ」
ちなみに赤ちゃんは無事だ。あたしの腕の中で大人しくしている。