紅の風

□紅の風
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〜真選組潜伏中〜


十「とうとう尻尾を出しやがった…」


土方は、窓の外に映る桂達を見て言った。

十「山崎、何としても奴らの拠点おさえてこい」


退「はいよっ」


十「天人との戦で活躍したかつての英雄も、天人様様の今の世の中じゃただの反乱分子か…この御時世に天人追い払おうなんざ、たいした夢想家だよ」


土方は桂の手配書を見ながら言った。


十「オイ!沖田、瑠依起きろ」


土方は手配書を二つに丸めて二人に投げた。


トッ

ムクッ


十「お前ら、よくあの爆音の中寝てられるな」


総「爆音って…またテロ防げなかったんですかィ?何やってんだィ土方さん、真面目に働けよ」


『そうだよ土方さん』


十「もう一回眠るかコラ」


土方はこめかみをピクピクさせていた。


十「天人の館がいくらフッ飛ぼうがしったこっちゃねェよ」


『うわっ、職務放棄ー』


十「てめえに言われたくはねーよ…、とにかく連中泳がして雁首揃ったところをまとめて叩き斬ってやる。楽しい喧嘩にりそうだ」
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