紅の風
□紅の風
1ページ/5ページ
勲「えー、皆もう知ってると思うが…先日、宇宙海賊“春雨”の一派と思われる船が沈没した。しかも聞いて驚けコノヤロー、なんと奴らを壊滅させたのはたった三人の侍らしい……」
近藤さんは真剣な顔をしながら話した。
ガヤガヤワイワイ
でも皆騒いでいて聞いてなかった。
勲「…驚くどころか誰も聞いてねーな、トシ」
ガチャ
土方さんはバズーカを構えて
ドカン
打った。
あたしはいち早く避難したから当たらなかった。
皆は黒焦げになったけど……
勲「えー、皆もう知ってると思うが、先日、宇宙海賊“春雨”の一派と思われる船が沈没した。しかも聞いて驚けコノヤロー、なんと奴らを壊滅させたのはたった三人の侍らしい……」
隊「え゛え゛え゛え゛え゛!!マジすか!?」
十「しらじらしい、もっとナチュラルにできねーのか」
土方さんは、またバズーカを構えながら言った。
『ちゃんと驚いてるよー(棒読み)』
十「おもっきし棒読みじゃねーか」
勲「トシ、もういい。話が進まん」
近藤さんは、もう諦めたような顔をしていた。
勲「この三人のうち1人は攘夷党の桂だという情報が入っている。春雨の連中は、麻薬を江戸に持ち込み売りさばいていた。その麻薬の密売に、幕府の官僚が一枚かんでいたとの噂がある。攘夷派浪士は噂を聞きつけ 、『奸賊討つべし』と暗殺を画策している……真選組の出番だ」
(バレなくて良かった……)