紅の風
□紅の風
1ページ/6ページ
あれから3ヶ月が経った。今は桜の季節……
怪我はすっかり治り、隊務に支障はでなくなった。
『皆準備出来たか?』
隊「「「出来ました――」」」
『じゃあ行くぞー』
隊「「「お――」」」
あたしは隊士を率いて、花見に行こうとした。
十「オイッ!!何でお前が仕切るんだよ!!」
総「マヨラーはほっといて行きやしょうか」
『そうだな』
十「オィィィイィィィ!!」
…………………
『……そういえば山崎は?』
あたしは前にいる土方に聞いた。
十「あいつは場所取りに行かせてる」
『ふぅん……あ、着いた』
しかし山崎の姿はなく、居たのは万事屋だった。
銀「オウ オウ ムサい連中がぞろぞろと…何の用ですか?キノコ狩りですか?」
銀時は少し眉をよせながら言った。
十「そこをどけ。そこは毎年真選組が花見をする際に使う特別席だ」
銀「どーゆー言いががりだ?こんなもんどこでも同じだろーが。チンピラ警察24時がてめーら!」
十「同じじゃねぇ、そこから見える桜は格別なんだよ。なァみんな?」
土方さんが後ろにいるあたしたちに聞いてきた。
隊「別に俺達ゃ酒飲めりゃどこでもいいッスわ〜」
『あたしも食べ物さえあればどこでも……』
総「アスファルトの上だろーとどこだろーと構いませんぜ。酒のためならアスファルトに咲く花のよーになれますぜ!」
『よく飲めるねそんなの』
総悟はかなり強いお酒“鬼嫁”を持っていた。
十「うるせェェ!!ホントは俺もどーでもいーんだが、コイツのために場所変更しなきゃならねーのが気にくわねー!!」